ジョンホンの身辺雑記_15_『エアフォース・ワン』『フライトプラン』
今日、飛行機に乗って札幌に戻ってきた。
といっても、5/20に母を連れて東京へ行き一週間母の東京での治療に寄り添いまた5/25から札幌へ来るのだけれど。
飛行機に乗ると、映画脳の俺は飛行機に閉じ込められるパニック・スリラー映画は何があったっけと記憶を呼び起こす。
ハリソン・フォード主演の『エアフォース・ワン』(1997)や、ジョディ・フォスター主演の『フライトプラン』(2005)がすぐ出てきた。
『エアフォース・ワン』はたしか高校生のとき、留学先のスイスへ向かう国際線飛行機内で観たなぁ。
飛行機の中で飛行機パニック映画を観るのも一興です。
留学といえば。
15歳で初めて単身で成田から(チューリッヒ経由で)ジュネーヴへ向かうJALとスイスエアー共同便の飛行機に乗ったときのことは一生忘れない。
俺が乗っている飛行機が墜落しかけたのだ。
搭乗し、離陸して暫くして、ものすごく大きくて異様なエンジン音が機内に轟き出した。
音量を上げ続けるエンジンの唸り声。
ざわめき出す乗客。
と、窓からウィングを見ると火が吹いている。
「エンジン故障のため、燃料を捨ててから成田空港に引き返します」とアナウンス。
ウィングから液体FUELがドバドバ流れ落ちていく。
機体の揺れも激しくなり、絶叫しだす乗客たち。
隣のおばちゃんが俺の手を握り出す。
昔、南米(ブラジルだっけ)で経験した水害がトラウマになっていて、怖くてたまらないから手を握らせてくれと言う。
俺はというと、とても眠いし、絶対に死なないと何故かわかっていたので、目を閉じて眠ろうとしていた。
強がっているわけではなく、何度か死にそうな体験をしたことがあるが、そういう窮地に立たされるといつも何故かとても冷静になる。
雨の中、アルプスでバッファローの群れに囲まれたときも冷静沈着だった。
結果、見事に成田空港に引き返し、ランディングも成功。
立ち上がり拍手する乗客とCA。
30台の消防車が待機していて、ウィングの火を消す中、我々は脱出した。
「手荷物は機内に置いたまま出てください」と言われ、そうしたが、その手荷物が俺の元に戻ってくることはなかった。
JALが手配したホテルに一泊し、翌日の便でスイスへ発つことになったのだが、機内の乗客の手荷物はすべてホテルのロビーに乱雑に置かれ、皆好き勝手に持っていってしまったのだ。
大切なバスケットシューズも無くなってしまった。
ホテルの部屋でテレビをつけた。そのニア墜落事故は夕方のニュースで一瞬報じられただけだった。
おっと、嘘のようで本当の体験談を書き殴っているうちに、眠気が……。
夢で逢いましょう。
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