自作曲である"Separate Ways”のMVをYouTubeにアップしました<(_ _)>――ライナーノーツ

皆様、ご無沙汰しています<(_ _)>

今日、この国はかつてないほどの寒さを迎えていますね。皆様はこの寒さの中、節電を強いられつつも無事お過ごしですか?

皆様がどうぞ健やかで幸せな一日をお過ごしになることが出来ますように祈ります(*^^*)

さて、私は今日自作曲である"Separate Ways"のオリジナル・ミュージック・ビデオをYouTubeにアップいたしました。

この英語のタイトルは様々に和訳できる含みを持っていますね。私自身は分岐点との意味で作曲してみました。

"Separate Ways"とはどのような道のりの分岐点かと申しますと、現代の日本社会が今のまま拝金主義の孤独でニヒリスティックなアーバニズムの道を突き進むのか、それとも奇跡のリンゴで知られる木村秋則さんの唱えるような自然環境やこの星との実り豊かな共生共存の道を歩むことを選び直すのかの分岐点ではないかと私は考えています。

こんにちの一般的な認識では、自然科学とテクノロジーが正しく弁別されていないことがしばしば見受けられますね。自然科学はこの世界やユニバースを理解する方法論の精緻な認識体系ですが、今や現代のテクノロジーは自然科学の倫理からはみ出して、特に医学や遺伝子に関連した工学において神の領域に入りつつあります。

一方、自然科学の進歩には目覚ましいものがありますね。私が卒業した医学部医学科では、二回生終了までに例えば理論物理学のイントロをマスターする必要がありました。

今にしてみれば懐かしいシュレディンガーの方程式やパウリの排他律、そしてあまりにも知られているようでその衝撃的な世界理解の方法論については知られていない相対性理論、さらには20世紀後半までの主な量子力学を理解することが求められたのです。

医学生にそこまで徹底した科学的な知識が必要かどうか、私にはわかりません。ただ、私が医学部で学んでいた当時は、オウム真理教の犯した犯罪に国公立大を卒業した医師達や科学者たちが加わっていた衝撃がまだ色濃く残っていましたので、大学サイドにしてもきちんとした自然科学の訓練を積んだ医者に育てようという焦りはあったように思います。

そのような厳しい訓練を受けて学生時代を過ごせたことで、私も情報リテラシーを身につけることがある程度できたように思います。

温故知新という言葉が示唆しているように、最先端の理論物理学の視座が示している知のフィールドは、ジョセフ・キャンベルが言い残した神話学の物語性と近似するものがありますね。

だからこそそこからオカルトに走らないためにも、理系の学生の中でもいのちに直接かかわる医学生には自然科学の洗礼を浴びせることが大切なのでしょうね。

さて、自作曲のライナーノーツでなぜこんなことを長々とお書きしているかと申しますと、私が今専攻している音楽療法や臨床心理学を理解する上でも、心理学とネオ・スピリチュアル・ムーヴメントとの間に明確な境界線を引いておく必要があることを昨今覚えるからです。

心理療法の中には、音楽を用いてクライエントのサポートを図る音楽療法というものがあります。

私がYouTubeにupしている騒々しいDEMO音源では音楽療法は出来ません。

しかし、音楽とある種の催眠を組み合わせる近年流行りのスピリチュアル系セラピーに資するような怪しい音楽を私は作曲するつもりはありません。

宗教学者の山折哲雄博士はいみじくも、癒しは卑しい、と喝破されました。

ひとが癒されるということは、その人が実存的な変容を遂げるためのイニシエーションをやり遂げて、その疾病利得を放棄して、自分の足で地に足をつけて歩き出すことです。

ですから、何か優し気な音楽に浸ることが(それがいけないと言う訳ではありませんが)即癒しとしての心理療法ではないと私は思うのですね。

ところで、2019年以来の感染症パンデミック騒ぎは、数多の陰謀論と、その中の科学的に妥当で合理的な知見までをも陰謀論呼ばわりする真の仕掛け人たちに惑わされたたくさんの人々を生み出しました。

もしこの国の人たちがある程度の自然科学の知に鍛えられていたなら、多くの優秀な日本人たちも、この狂想曲の真実と本質に気付き、こんなに国民が分断しないでも済んだでしょう。

ここではこれ以上パンデミックについて触れるのはやめておきますが、私見では、陰謀論を巡る世の中の分断をこの国が乗り越えるためには、日本文化に根差した豊饒な美と精神性や宗教性を取り戻しながら、同時に自然科学的な論理性を共に私たち銘々が会得する必要があるのではないかと思いますし、そこに卑しいとされてしまうような類の癒しの出る幕はないとすら愚考いたします。

長くなりましたので、このあたりで要旨をまとめておきたいと思います。

①パンデミック騒動が示唆しているように、現代社会は文明の分岐点を迎えている。

②社会情勢の仕掛け人たちが跋扈している世相の中を間違いなく私たち日本人が歩むためには、自然科学や伝統的な日本文化や脱洗脳された正しい歴史認識を持つ事が大切である。

③ハウツー的な癒しムーヴメントには警戒が必要である。癒しの道は最後には疾病利得すら放棄するに至る死と再生の変容の小路である。

④私たちがこの地球と共存して文明のベクトルを変えるよう提言している学者たちや、或るいは奇跡のリンゴで知られる木村秋則さんたちの提言に真摯に耳を傾けよう。

以上のような思いを込めながら、自作曲である”Separate Ways"のミュージック・ビデオを作成し、本日YouTubeにアップロードした次第です。

ここに長々とお書きしたことの幾ばくかは、この動画をご覧いただけますと皆様にも伝わるのではないかなと思います。

音楽的にもまだまだなMVですが、御笑覧頂けたら感謝です<(_ _)>

何卒宜しくお願いします。

医学士、心理士、サウンドクリエイター 宏輝

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