イタリア滞在145日目・146日目
続・ペルメッソです。再度の指紋採取からおよそ100日が経過。「2ヶ月でできるよ」と言われ、警察署のWebページの進行状況を毎日チェックするのも一向に完成する気配がない。
電話して「もうできてる?」と聞いても「(こちらの名前や番号をチェックすることなしに)火曜日の午後に来て」と言われる始末。「オーケー、どうせ実際に行ってもろくに相手にしてくれないんダロ」とわかっていながらも行かないことには話が進まないので行ってきましたクエストゥーラ(移民局)。
ひとまずどちらの列に並べばいいか聞くために右の列に並んでいたらしれっと横入りする人がいる。前から並んでいる人に注意されても荒々しい口調で自分を正当化する。以前にミラノの郵便局で並んでいた時にもいた人種です。堂々と横入りして自分を正しいと言える人間性が形成されていることに素直に驚いてしまう。
左の列に並び直して小一時間待っていたらスタッフが現れて整理券を配り始める。50枚しかなくて、それを受け取れない人たちはこの日には相手をしてもらえない。
整理券はアポがないともらえない。Permesso di soggiorno、滞在許可証は諸々の手続きと指紋採取を終えてdocumentoと呼ばれるIDカードが完成するとSMSで通知がもらえます。これがアポ。その通知がいつまで経っても来ないから出向いたのですが、訳を話しても相手をしてもらえず「明日の朝8時に来て」と門前払い。
文句言いたい気持ちをまるっと抑えて、ひとまずこの日は帰ります。
まさにこの動画のやつです。
1,2時間待ってようやく受付に辿り着いて事の次第を話して調べてもらうと「保険の書類が足りない」。
覚えておられるだろうか。当該書類、僕は予告なく奪われちゃったんですよ。「保険の書類出して」と言われ見せたらそのまま奪われて。「原本だから返してくれ」「コピーだけ取らせてくれ」と食い下がったのに意地でも返してくれなくて。それがことを欠いて言うに「保険の書類が足りない」から「新しくコピーを持ってこい」だとは。
おいおいおい。自分でコピーしろよ。
文句を言いたい気持ちを抑えつつ、その場で写真を探したんです。後日なんとか写真だけは撮らせてもらったからね。その間1分も経ってなかったんですけど、担当者の女性が「アポ取ってまた来い」と言い出すんです。
いやいや。待て待て。電話して、昨日来て、今日も来て。この上さらに次回に回せと?どんだけ仕事したくないんだよ。そんな忍耐力じゃカップラーメンすら作れねえよ(とこれを書きながら思ったけど忍耐力ってイタリア人から最も遠い概念かもしれない)。
この手のやる気ない担当者にあたると全てがうまく行かないのは何度か経験済みなので一度椅子に座り、まずは保険書類の画像を探す。すると隣に座っていた女性が「あなたもペルメッソ?」と尋ねてくる。聞くと去年の6月に指紋採取したのにまだペルメッソがもらえないのだとか。ペルメッソは有効期限60日前から更新の手続きが開始できるのだけど、その女性はたとえ今もらっても1ヶ月経たず更新手続きを始めなきゃいけないんです。意味わからないですよね。でもこれがイタリアの日常。
話しながら傷の舐め合いをしつつ、別の担当者が空いた時に女性が「もう一度行ってきなさい」と背中を押してくれて再度トライ。写真を見せて手続きを進めてくれとお願いしたら何とか手続きは進むことになりました。「1ヶ月後」だってさ。果たして僕は1ヶ月後にpermessoがもらえるのか。
Grazie per leggere. Ci vediamo. 読んでくれてありがとう。また会おう!