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イタリア滞在131日目・132日目・133日目・134日目

ChatGPT流行ってますね。

AIとか、未来を行く技術はふだんからそれとなく追っているのですが不思議とChatGPTはあまり興味が湧かず。未来の技術のキーパーツとなることは直感的に感じているものの、そこを突き詰めても人間の能力を本質的に拡張しない気がするから、ですかね。

自転車も車も飛行機も移動距離をぐーんと伸ばすことはできるけれど、それらがなくても歩くことはできる。Googleはめちゃ便利だけど、どんなことも自分で探求できる。結局のところ、ツールそれ自体よりも人を突き動かす情熱や意志、その根源に僕は興味がある気がします。

さて、火曜日はChianti Classico試飲会。水、木、金曜日は語学学校です。

火曜日

途中まで語学学校の講義を受けてから試飲会会場へ。
若い人も結構いる。
扉抜けたところ。
エントランス通過するとワインがずらーっと並んでる。
試飲会城は左手。
テーブル上のパネルにワイナリー名と地域が書かれています。
Production zone
of Chianti Classico

そもそもChiantiとはイタリアで最も有名なワインの一つ。Chianti Classicoはトスカーナ州の8つの地域で作られたものにだけ与えられる名称。Chianti自体はトスカーナ中で作られているサンジョヴェーゼというぶどうの品種を70%以上使ったワインです(簡素化した説明)。
恒例の美味しいと感じたワインを貼っていきます。Fattoria di Lamole, Le Stinche
Castellare.
Val delle Corti
Solatione
Badia a Coltibuono
Il Carbonaione
Castello di querceto
Fattoria di Montemaggio
Fattoria della Aiola
オリーブオイルの試飲コーナーもありました。美味しいやつを貼っておきます。と言ってもトスカーナのオリーブオイルは基本的にどれも似たような味です。フラントイオ、レッチーノ、モライオーロ。
緑ぶち、黒色ニワトリがChianti Classicoのブランディングマークです。
ここはワイナリーだけどオリーブオイルも作っている。映っているおじちゃんは生産者じゃなくて隣のブースの人。オリーブオイルを試飲するスキルを持つ人はあまりいないので普通はこのようにクラッカーやパンと一緒に出されます。
ここはヴィンサントコーナー。ヴィンサントはトスカーナの食後酒です。何気なく撮ったのだけど迫力ある写真になった。
これが美味しい。紹興酒みたいな香りがする(好きなお酒にありがち)。日本酒の古酒・熟成酒と同じ雰囲気を感じたのだけど、イタリアでも美味しいお酒はそういった香りに移行するそうです。
講義コーナーもあって、無料で受けられる。これはモッツァレラ・ディ・ブッファラについて。モッツァレラ・ディ・ブッファラというのは原産地呼称保護、DOP。馴染み深い言葉で言えば地域ブランディング。イタリアのカンパーニャ州で作ったものでないと名乗れない。日本で地域ブランディングと言うとパッとしないイメージを抱きがちかもだけど、イタリアはこの手のブランディングが根付いていて、これがあるとないとじゃ見る目は変わる(但しあれば良いと言う意味ではなく、ない場合にハズレを引く確率が高くなるくらいに僕は捉えている)。
講義(というか試食会)は他に2本あったのだけど、この一つ目が説明も味もダントツでよかった。人生一旨いモッツァレラ・ディ・ブッファラだった。前日の夜に作ったものを朝運んできたんだって。そんなフレッシュなの食べたことないよ。
こっちはパルミジャーノ。
左から10年、24年、40年。40年ものをそのまま食べたのは初めて。でもパルミジャーノは日本にいた時から研究していたのでそれほど珍しくもなく。
こちらはバルサミコ。
アチェタイアにも行ったばかりなのでこちらも目新しさはなく。左2つはスーパーでよく売ってるサラッサラのやつです。買っちゃダメだよ?
オリーブ試食コーナもありました。緑のオリーブが好きだった。どちらもノッチェラーラ・デル・ベリーチェ。シチリアで多いやつです。日本にいるときは黒オリーブの方が好きで、とゆーか黒オリーブと緑オリーブって違う品種だと思ってたんですよね。熟して味が変わると知識では知っていたものの、ここまで味が変わるなんて思わなくて。日本でオリーブの品種なんか意識しないじゃないですか。売ってることの方が珍しいし。同じ品種でもここまで味が変わるのは本当に驚き。今ではフレッシュなものの方が好きです。
ブッファラの試食コーナー。美味しすぎて2回行ったのですが、
お土産にブッファラとエプロン、買い物袋の3点セットを貰ってしまった。

昼前に入って午後いっぱい試飲しまくって夜に帰りました。イタリア語を堪能に話せる日本人の方2人と行ったのだけどこんなに長く試飲会会場にいたのは初めて。体調も崩さず。でもおうちに帰ったらダラダラしてしまいました。

恥ずかしながらChiantiそれほど飲んだことないんですよね。飲もうと思ったこともあまりない。日本ではナチュールを飲むようにしていたので、イタリアもフランスも主要なワインって全然飲んでないんですよ。高いしね。

Chianti Classicoは地域ごとに異なった味があって、この手の試飲会はその違いを楽しむためのもののはずですが、今回はそういった趣向ではなく「美味しいキャンティを知る」ことを重視しました。まずは概要を知りたいからね。

数日前にChianti Loversの試飲会に行ったけれど、こちらはChianti Classico、いわゆるコアな地域ではなくその周辺地域で作っているChiantiで、味もChianti Classicoとは異なります。不幸にも好みの味には出会えませんでしがが、順番が逆だったらもっと楽しめたと思うんだよなー。

水曜日

語学学校、イタリア語の勉強、ピザを焼く。

Duolingo、もうすぐB2のレベルが終わりそうです。Diventerò il dio del nuovo mondo. 訳は「僕は新世界の神になる」です。余談ですけどジョジョのDIOってイタリア語由来?小学生の頃に苗字をなじられてJOJOって呼ばれてました。
こちらはLievito fresco、ビール酵母。イタリアのどこでも買えるそうなのだけど初めて買いました。ドライイーストの代わり。
ピザを焼くぜ!
昨日いただいたブッファラを盛り付けまして。
仕上げを盛大にミスった。ピザ生地、捏ねてから少し発酵させて具を載せて焼くのですが、盛り付けをオーブンの天板の上じゃなくてテーブルでやっちゃったんです。移動させるときに、ね。。。

木曜日

語学学校、ピザのリベンジ、イタリア語の勉強、gialetti作る。

リベンジのピザです。焼いたあとはいー感じ。今住んでいるところにはめん棒がなくて。陶器のコップで代用していたのですが、伸ばしながら「あ、そーいえば僕仕事でピザめっちゃ伸ばしてたじゃん。めん棒なしで」と思い出しました。日本では一度だけピザを生地から作ったことがあるのですが、アルバイトでピザ生地伸ばしを覚える前だったんですよね。自分がピザ生地伸ばしの経験があることをマジですっかり忘れてた。

夜はジャレッティというエミリア・ロマーニャのお菓子を作りました。以前にオリーブオイルソムリエの資格を取った方が出版されたオリーブオイルで作るお菓子の本に載ってるレシピ。できはまあまあってところ。小麦粉とポレンタ粉を篩にかけるのですがポレンタ粉全然ふるえなかったんですよね。食感も荒くなっちゃった。でもこのお菓子がやりたいことは理解したかな。本物一度食べてみたい。

金曜日

語学学校、ピザ、イタリア語の勉強。

ピザ生地伸ばし、できると言ってもすっかり忘れていたので思い出しながら捏ねてみた。使っているレシピがドライイースト用だったから昨日も一昨日も混ぜるお湯の量は適当でやっていたんだけど、何回も捏ねていたピザ生地の弾力を思い出しながらお湯を加えていったら懐かしさの柔らかさになって、生地の厚さも狙い通りの厚さにできた。そっくり同じ生地じゃないから綺麗には伸ばせなかったけれど。でもピザわかってきたぞ〜。もうちょい練習したらパンも焼きたい。
夜はツナとミニトマトのパスタです。おきにの一品。シチリア〜サルデーニャのリチェッタだと思うのだけど、今までは何も考えずにシチリアのオリーブオイルかけてて。試しにトスカーナのオリーブオイルをかけたら大惨事。このパスタはミニトマトの甘味が味の中核にあるから、苦味や辛味が強いトスカーナのオリーブオイルとはアンバランスなんですよ。実はピザもそうで。下味や仕上げにトスカーナのオイル使うと台無し。一方シチリアのオリーブオイルをかけると生き生きとする。

リモートでできるアルバイト探そ〜と説明会参加してみたりしてる。

水曜日から金曜日の午後は

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イタリア滞在期(2022.10~)を連載中です。イタリア料理、ナチュラルワイン、日々のこと。エッセィ。

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