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キャッチコピー「細胞レベルのよろこびを」が出来るまでと出来てからのこと

ヨハナスのキャッチコピーはどのようにして生まれたのか

うちの工場がある富山県南砺市城端では明治36年に新潟の五泉から技師を招いて着物の生地の生産量を伸ばしてきました。五泉は絽という夏用の着物生地で有名ですが、五泉の技師を招いたことがきっかけになったのか、城端も絽の生産地として名を上げてきました。

そして、私が着付けを習い、自分で着物を着られるようになってから、うちの絽の着物に袖を通した瞬間…
全身に鳥肌が立ち、肌感覚が蘇り、細胞レベルでよろこびを感じたのです。そのことは今でも鮮明に覚えています。

"うちでこんなにも氣持ちの良いものを作っていたなんて…"

絽の着物はサラリとして氣持ち良いばかりか、透け感もあり、見た目にも涼やか。


京都の卸問屋さんに年始の挨拶に行く父について行った際

「松井さんとこの生地はやっぱり他と違うんやわ〜触ってみ!」

と言われて、他の絽の生地と比べさせて頂いた時があるのですが、正直その時は分かりませんでした。でも袖を通してやっと氣が付いたのです。

そして、いつからこの感覚を忘れてしまったのだろうと考えるようになりました。おそらく制服を着るようになって"肌感覚の氣持ちよさ"よりも"集合体のサインとしての服の役割"の大切さを学び、見た目のデザインを重視するようになってからかも…と。
絽の着物に袖を通してからと言うもの、私はこの感覚(細胞レベルのよろこび)を皆さんにも味わってもらいたい!と思い、ヨハナスのキャッチコピーを『細胞レベルのよろこびを』に決めました。

ブランドを立ち上げた当初はキャッチコピーを作っておらず、作る商品に統一感が無かったり、ガチャガチャになりがちでした。

キャッチコピーを決めてから、キャッチコピーはお客様の心をキャッチする言葉でもあると同時に、ブランドの印象が決まったり、商品展開する際に軸になってくれる言葉にもなるということがはっきりしました。


キャッチコピーができてから


キャッチコピーが決まってから無くなった商品や無くした方がよいかなと思う商品も出てきました。
最初は戸惑いもありましたが、心を鬼にしてお蔵入りさせたものもあります。

私はドンドコ思いついたものをカタチにしていきたいと思う人なのですが、いつも旦那さんがうまいことギアチェンジをしてくれるので、助かっています^^;

きっとこれからも思ったものをすぐに商品化したいという衝動を抑えながらも、夫婦で『細胞レベルのよろこびを』という軸に基づいて商品化していくことになるのだろうと思っています。

でももし、アレ?と思うことがあったら教えてください!


自社工場でつくったシルク製品が並ぶヨハナスのオンラインストア
https://johanas.stores.jp

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