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旅と出会いについて‐インド

出会いというものは、往々にして偶然性がつきもの。
旅も同じ。

綿密に計画を立てて、万全な状態で向かう旅もあるが、
そんな旅は私の性分ではない。

ふと思い立った時。
カラダ全身が震える時。
落雷のような一瞬のひらめきが、また私を新たな旅路へと駆り立てる。
それはもはや使命感。
そして後に揺るぎない生として脳に浸透していく。

興味

今回の興味の矛先はインド。
理由は行きたいから。理由なんてないのだ。
ただ腹が減ったみたいな生理現象と何ら相違ない。

そうと決まればすぐにチケットを買う。
文明の発展は過剰である。便利になり過ぎだ。
けれども、飛行機や自動車の存在には感謝してもしきれない。
つくづくこの時代に生まれて良かったと実感する。


あっさり決まった。12月13日。ムンバイ。
正直購入ボタンをクリックする時は指先が震えた。
しかし押した後の快感は何にも代えがたい。
やってしまったという罪悪感と高揚感。
親に無断で学校をバックレた時の100倍気持ちいい。

圧倒

そして来た、なんだここは。

もちろんインドという国がどのような国であるかは大方想像していた。
だが、実際にその光景を目にすると、やはり想像には限界がある事を知る。

何もかもが違う。
これから壮大な旅が始まる、だなんて、そんな一言では片付けられない。
もっと違う、途轍もなく大きな何か。

確実にこれまでの人生という次元を超えるもの、であった。

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