見出し画像

「大丈夫だと思うんだよね」

母は何度もそう言っていた。

でもちょっと心配になっちゃうよね・・・と。


じゃ、行ってくるからと病院に着き、足早に車を降りていく。

2時間後くらいには終わるから連絡するねと。

特に何も考えないでいた。
考えても意味のないことは考えない。
結果が出たらそれからだなと。


そして約2時間後、「終わったよー迎え来てー」とラインが入る。
はーい。と。

母は車の免許こそ持っているが、ペーパードライバーから全然運転しなくなってしまった。
なので、いつも病院まで歩いて行っていると聞いた。

これも父が鬱であまり運転をしたがらないのと、ボーっと運転してしまう時もあるのと、病院に行くと2時間以上かかるから待たせていると、それが心配にもなってしまうからとのことで歩いて行っているという。

大体往復で1時間くらいだろうか。

いつでも声かけてくれれば連れていくのにとも思うが、家で何もしない父を見ているのが辛くてストレスで、いい気分転換になるのだという。
ただこれは晴れた日限定なので、雨や寒い日は辞めているそう。

これを全て連れてってあげるとなると、足腰が弱ったり、ボケたりもしてしまうから、バランスが難しい。
いつでも連れてくから言ってねとは伝えた。


親子関係でも頼るのボーダーラインは人それぞれ。
なるべくは迷惑をかけないという前提の元、それぞれで生きてはいるけど、どうにもこうにもの時にそれぞれを頼る。

今回も雪が降る日に精密検査になってしまい、運転が心配だからと連絡があった。晴れていたら、結果が出るまで黙っていたという。

まあ、そういうものなのだろう。


要らぬ心配はかけない。

病院に迎えに行くと隣の薬局で薬をもらったところでこっちにやってきた。

「大丈夫でした〜。あ〜良かった。頑張らないとな〜。」と。


なんでもそうだけど、病気になると、普段の何もない日常にものすごく感謝するというか、当たり前じゃないんだなって感じる。
ありがたい事なんだなって。

という事で、まだまだ親孝行できる時間は残っていそうなので、普通の人間に戻れるように自分も頑張らないとなと思いました。

前日が父の誕生日ということもあり、家に戻って父親をピックアップしてバースデーランチを食べに行き、ケーキ買って帰りました。

久しぶりに6時半に起きたので、眠くて少し昼寝しました。
この日常も当たり前じゃない。不平不満で満たすのではなく、やれることから、感謝の気持ちで頑張っていこうと改めて思った一日となりました。

コーヒーを飲みながらこうしてゆっくりできている時間もとても幸せな事ですよね。

それではまた書きます。















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?