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わたし達はおとな

鑑賞:2022年6月@新宿武蔵野館

気持ちのいい映画ではありませんでした(悪い映画ではありません)。
作り手の方達には失礼ながら、私が学生時代に作ってたビデオ作品の作風に近いと思い、親近感が湧きました。
感想をひとことで言えば「若い」。
編集で見せる作風です。
余裕のあるときに見ることをお勧めします。

フレームが何種類か混ざっていて(16:9だとか4:3だとか)、集中できなかったです。ケータイで撮影したような縦型フレームや、やたらとアップを多用するシーンがあるなど、表現を実験的に試している作品と思います。

内容は、大学生の男女が付き合う・避妊しない・関係がいったん途切れるけどヨリを戻す・やりたいことと責任感・男女間や親、友人との距離感を、整ったドキュメンタリーテイストのビデオで伝えています。

時系列を編集で入れ替えてあり、仲睦まじい時や一緒に大笑いする時もあれば、子供を堕ろすかどうかとか深刻でモノを投げて言い合いするような時もある。という表現には成功していますが、楽しくはありません。面白いか?というと、こちらも際どいと思います。当然ドキュメンタリーではありませんし、リアリティショーというほどショーにも思えません。現代の大学生がどのような人間関係の中で日々を営んでいるかを描いていて、それを面白いと思えるかどうかにかかっています。

何かが解決するわけでもなく、幸せになるのかというとそうには見えず、不幸なのかというと、さてどうなんだろうかとハッキリしない。ハッキリしないのが持ち味です。


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