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今こそ、仕事のアンラーニングに着手しよう

岸田文雄首相は、「官民挙げてリスキリングの推進を」とアピールしている。その影響もあって、リスキリングに取り組む企業が増えている。そうしたなか、「リスキリングの前にアンラーニングをすべきである」「アンラーニングがリスキリングの土台形成につながる」と説いているのが、経験学習の第一人者である青山学院大学経営学部教授・松尾 陸氏だ。
アンラーニングとは何か、どのような効果があるのかをインタビューしてみた。


インタビューの前編では、アンラーニングの定義や必要性などについて語ってもらいました。

【前編はこちらから】

■前編の目次

  • 仕事上の経験がその後の成長にどうつながるかを研究

  • アンラーニングとは「入れ替え学習」

  • コンピテンシー・トラップにはまるな

  • アンラーニングには2つのレベルがある

  • ミドルマネージャーのアンラーニングが不可欠


インタビューの後編では、マネジャーに求められる育成力やビジネスパーソンとしての成長などについて語ってもらいました。

【後編はこちらから】

■後編の目次

  • アンラーニングへのスタートラインは危機感の醸成

  • 学習志向性の強いマネージャーは育成力がある

  • 能力的だけでなく精神的な成長がビジネスパースンには重要

  • ジョブ型であっても型にはまらない工夫が必要

  • 経営者や人事がアンラーニングの先陣を切ってほしい


松尾 陸 氏
青山学院大学 経営学部 教授

1988年小樽商科大学 商学部卒業。92年北海道大学大学院 文学研究科(行動科学専攻)修士課程修了。99年東京工業大学大学院 社会理工学研究科(人間行動システム専攻)博士課程修了。博士(学術)。2004年英国ランカスター大学にてPh.D. (Management Learning)取得。岡山商科大学助教授、小樽商科大学教授、神戸大学大学院 経営学研究科教授、北海学大学院 経済研究院教授などを経て2023年から現職。『部下の強みを引き出す 経験学習リーダーシップ』(ダイヤモンド社)、『働き方を学びほぐす 仕事のアンラーニング』(同文館出版)など、著書多数。