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これからは、人と組織の時代。チームワークが経営レベルで求められている

劇的なスピード感で、しかもダイナミックに変わりゆく現代社会。もはや、未来は見通せず不確実となっている。その状況下で、いかに人と組織のパフォーマンスを最大化させていくか。経営者や人事マネジャーの悩みは尽きない。そうした課題を解決するためにも、「人とチームのブレイクスルーを科学する」をテーマに、人的資源管理論・組織行動論の立場から実証的な研究に取り組んでいるのが、立教大学 経営学部 ╱ 大学院経営学研究科 准教授の田中 聡氏だ。経営人材の育成、チームワーク、人事パーソンの学びとキャリアなどに関する専門家としても広く知られている。


インタビューの前編では、リーダーシップのスタイルにおける変化や経営人材に求められる経験特性などを聞いた。

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■前編の目次

  • 社会的な運動として一定の影響力を持つに至った人的資本経営

  • 社会システムを変えない限り、部分的なジョブ型移行に留まる

  • 未来が予知できない状況だからこそ、全員発揮型リーダーシップ

  • 経営人材の育成に役立つ5つの経験特性とは

  • 構造的な問題があるがゆえに、経営人材の育成が進まない


インタビューの後編では、チームづくりの要件や人事パーソンの課題などを聞いた。

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■後編の目次

  • 優れたチームをつくるためには、OSをアップグレードする必要がある

  • 社人と組織の課題解決には、人事パーソンの働き方・考え方が変わらなければいけない

  • 新たな課題にエンドレスで取り組み続ける。それが当たり前とされる人事パーソン

  • 経営者と人事が一緒になって会社の未来をつくりあげてほしい


田中 聡 氏
立教大学 経営学部 /大学院経営学研究科 准教授

1983年 山口県周南市生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程 修了。東京大学・博士(学際情報学)。慶應義塾大学商学部卒業後、株式会社インテリジェンス(現・パーソルキャリア株式会社)に入社。大手総合商社とのジョイントベンチャーに出向して事業部門を経験した後、人と組織に関する調査研究・コンサルティング事業を専門とする株式会社インテリジェンスHITO総合研究所(現・株式会社パーソル総合研究所)の立ち上げに参画。同社リサーチ室長・主任研究員・フェローなどを務め、2018年より現職。専門は人的資源管理論・組織行動論。人材開発・チーム開発について研究している。著書に『経営人材育成論』(東京大学出版会)、『チームワーキング』(共著:日本能率協会マネジメントセンター)、『「事業を創る人」の大研究』(共著:クロスメディア・パブリッシング)など。