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【コーチング】人間関係は「完了」しきれない

穏便に済ますなら、人間関係の問題は未完了のままになる。

エネルギーを浪費し続ける「未完了」状態

以前、コーチングの自己基盤を整える記事でエネルギーマネジメントの話を書きました。内容としては、タスクが未完了のままだと無意識のうちに「未完了だから完了させよう」という状態が続き、エネルギーが浪費してしまうので、できるだけ完了状態に持っていくべきという話でした。

これは仕事においては有効で、少しずつでも未完了のものを減らしていくことで本来やるべき事に向けて集中していけるようになります。

人間関係の問題の「完了」状態は難しい

これが仕事上の「タスク」の話なら一つひとつ取り組んでいけばいずれ完了状態に持っていくことができ、健全なエネルギーマネジメントができるのですが、私がこれが「人間関係の問題」となると、なかなか完了状態に持っていくのは難しいのではないかと感じることがあります。

人間関係は本当センシティブです。仕事のタスク以上に理不尽だったり、本質を欠いている問題をはらんでいることが多いです。バッサリと切れる人間関係なら良いですが、ある程度関係性が出来ていたり、身内だったりするとそこまで割り切れません。恨みを買ったりすれば、攻撃的な振る舞いを受けることになったら尚更慎重に扱わなければなりません。

人間関係の問題で、触らない方が良い問題だと距離を置くことが多いでしょう。これも完全な絶縁まで持って行けなければ、ずっと心に引っかかるものがあります。何かしらライフイベントなどで関わらなくてはならない状況もあるでしょうし、一方的に距離を置いてる場合には相手からの何かしらのアプローチもあるでしょう。

これが年に1回なのか数年に1回なのか、頻度が少なくても、やはり自分の心の中ではモヤモヤするものがあり、マイナス面がなければできれば解決したい(完了状態に持っていきたい)というのが本音です。

可視化することで緩和できる

タスクの場合でも実は完全に完了状態に持って行けないものもあります。
気にはなっているが今やることではなかったり、その重要度がまだ自分の中で決められなかったり、難易度やスキルの問題で取り組めなかったりするものです。

その場合でも、タスクは「可視化」しておくということは大事です。
アジャイルの中でもまずタスクを可視化する、そしてバックログというかたちで見えるタスクとして積むのですが、一旦積んだ後にすぐには取り組まないと決めたタスクに関しては「アイスボックス」という状態で「とりあえず置いておく」ことにします。(多くの場合、アイスボックスに入るとその後実施されることはあまりないのですが…)

私は人間関係の問題も、あえて可視化しておいて自分の中で「アイスボックス」状態で冷凍状態にしておくこともアリなのかなと考えます。

アジャイルでは、バックログとしてタスクを可視化することで、一旦自分の頭の中を見える形にして、ツールなどに積んでツールに記憶させておくことで、自分の頭の中を一度クリアにします。ツールを見に行けば書かれてるので詳細に憶えておく必要がなくなります。

人間関係の問題も、自分の頭の中から何か別のものに吐き出しておくことで(メモ帳アプリでもいいでしょう、もちろん他人に見られないようにして)、ああこの人とはこういう関係なんだなと冷静に見えるようにして、頭も心も軽くすることで少しは未完了状態によるエネルギーの浪費は緩和されるのではないかと思います。

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