【仕事・マネジメント】「時間を使う」という対価
「対価を払う」のはお金を払うことだけじゃない。
「無料」は「タダ」ではない
世の中には無料で配布されているものがあったり、クラウドなどのサービスなども無料のプランがあったりしますよね。確かに「お金」を払ってないので無料、それはその通りですね。
でも、「無料」と「タダ」は違います。
違いを説明した先人がいらっしゃったので参考に記載しておきます。
この「タダ」のところ、「金銭だけではなく」というのがポイントですね。
無料配布も無料プランも金銭を払ってない「無料」ではありますが、「タダ」ではないのです。
「時間」という対価を支払っている
無料配布のものを使うにしても、無料プランでクラウドのサービスを使うにしても、「使う」時点でその人の「時間」を使っています。時間を使うというのは実際に身体を動かしている時間ではなく、頭も使っている時間も当然含まれます。
極端な話無料で手にしたもので、それを仮に利用してなかったとしても、それについて少しでも考えていたり気になっていたりすれば、実は自分の時間というリソースをその無料のものに支払っていることになります。
実際、無料のものを使うことで使った人の中では何かしらの感情や考えが浮かびます。良いものだから今度はお金を払って買おう!というのであればダイレクトに宣伝効果があったわけですし、お金を払って買わないにしても「もっとこうなればよいのに」「こうなれば欲しいかも」というフィードバックが生まれ、それが提供者に伝われば改善や新機能・新商品のヒントになります。
クラウドなどのサービスであれば、意識してフィードバックしてなくても、どういう操作をしたか、どこでサービスを離脱したか、というログが残りますので、それ自体が提供者側へのフィードバックになります。
それが無料配布のモノであって、何もフィードバックしなければ対価に対して価値を何も生まれないのでは?と思うでしょうが、「何もフィードバックしない」という事実も実はフィードバックになるわけです。
だから提供者は無料配布や無料サービスをしているのです。直接的なお金という対価ではない、別の対価を無料というふれこみを餌に無意識に利用者に支払わせているわけです。
対価を使うなら何かを得よう
時間というものが対価である以上、何をするにも対価を人間は払っていることになります。もちろん費用対効果で見合わないこともあるでしょう。そう考えると無闇やたらに無料配布のものをもらったり、無料サービスに登録したりもあまりしないほうがいいのかもしれません。(人それぞれの価値観によりますが)
もし無料のものを使う時間を割いたり、少しでも自分の頭を使うのであれば、それはタダではなく対価を払っていると認識し、何かしらそこから自分にメリットとなる価値を得ようとする意識を持つことだけでも無料のものへの感じ方・見え方が変わってくると思います。
それが新しい気づきや学びでもいいでしょうし、実際ちゃんと無料のレベルでも実用して改善できればよいですし、提供者にフィードバックしてより良いものを出してもらって将来的に自分に還ってくるようにしてもいいのではないでしょうか。
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