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【仕事・コーチング】ふりかえること

仕事が終わったり、ある節目を迎えたときなど、ふりかえりをしていますか?

コーチングにおいても、最初の目標設定の際にもこれまでをふりかえって、どうなりたいかを対話から内省して表出してもらいます。
そして、仕事においても、区切りの段階でチーム(組織)でふりかえりをして、学びと気づきと次のアクションを決めて、チームとして成長して次の区切りにむかっていきます。

アジャイル開発のスクラムでも、ふりかえり(レトロスペクティブ)は大事にされています。もしスクラムの全てのイベントが出来なくてまずこれだけやろうとなったら、ふりかえりを挙げる人が多いそうです。

ふりかえりをすることによって、現在から過去に向かい合い、当時目指していた目標と現在のギャップを認識し、何が起きていたのか?何がよくて、何を改善すべきかを明らかにして、良かったことは続け、改善すべきところは何をして改善するかを決めていくことで、個人やチームは成長していきます。

しかしこのふりかえり、個人でもチームでもあまりちゃんとやってないという話を聞くことが多いです。
間違い無くふりかえりをして学びを得て、改善を進めていけば、自分自身もチームも良くなるのがわかっていても、何故やらないのでしょう?

誤魔化したことがバレる

過去をふりかえるプロセスの中では、いつ何をしたかを明らかにしないといけなくなります。自分に不都合なことがあっても、ノリや立場的な優位性でその場を乗り切ってしまう人もいるでしょう。

健全なふりかえりの場は、上司や部下という立場は関係ありません。忖度もしません。(もし健全なふりかえりができないチームなら、もはや成長は見込めないでしょう…)

心理的安全性が確保されておらず、オープンになっていないチームだと、不健全なパワーバランスでチームとして成立させており、ふりかえりでそのバランスを壊してしまうことを恐れているのです。

忙しいので、先に進みたい

チームの全員が暇だということは多くの会社や組織ではあまりそのような状況はないでしょう。(もしずっと暇なら、もしかすると必要の無いチームかもしれません)

やるタスクもあり、納期もあると、立ち止まったり、立ち戻ったりのような前に進捗しない状態は好まないでしょう。

ふりかえりは立ち止まり、そして過去に立ち戻ることをします。
とにかくタスクをこなして前に進みたい人にとってはもどかしく、イライラもするでしょう。

そのような価値観の人が多いと、チームでのふりかえりが行われなくなってしまいます。何か残課題や問題があっても、「なんとかなる」「次とにかく頑張れば良い」という根拠もロジックもない勢いだけの対応をしがちです。

ふりかえりをせずに前に進むことで、解決されなかった問題は小さくても、どんどんと傷口を広げ、逆にその対応に追われて結果的に仕事が進まなくなってしまいます。

ちょっと立ち止まる、思考を少し戻して策を打つ。
ふりかえりの時間に投資することで、先が楽になることが多いと思います。

ふりかえりに価値を感じていない

ちゃんとふりかえりをするとなると、チームのメンバーが集まって、そこそこの時間とパワーを使って行います。
そしてチームのメンバー全員が協力的であり、起きている状況に真摯に謙虚に向き合えるからこそ、健全なふりかえりができます。

そしてふりかえりで生み出された改善事項も、次の区切りまで実際にアクションしてみて本当に効果があったかをまたふりかえる必要があります。
改善アクションも実施してもうまく効果が現れない場合もあります。

よって、ふりかえりは我慢強く継続していき、ふりかえり自体の改善もしながら進めていくべきですが、すぐに効果がでないことに疑念を持つ人もいます。
この疑念が広がってしまうと、ふりかえりをすることが習慣化されなくなってしまうのです。

結果はすぐにでないものと理解して、ふりかえり自体もふりかえり対象にして、改善し続けることで、少しでもチームは成長していけると信じて続けていくことをおすすめします。

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