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【アジャイル】フィードバックの価値
対話から生まれる他者のフィードバックあってこそのカイゼンです。
フィードバック無しでは大きく変わっていけない
アジャイルで対話が重視されているのは、ディスカッションだけではなく、他者からフィードバックを受けることにより、新たな気づきからカイゼンすべき事象や解決のアイディアが生まれるところにあります。
実際、スクラムでのプランニングでもレビューでも、ふりかえりにおいても、ただやることや結果、起きたことを書き出したり言葉に落とすだけでは、どこを今度変えていけば次は更に良くなるのか、わからなかったことがどのようにわかるようになったかが、イマイチハッキリしません。
もちろん、一人でセルフで考えを巡らせても思いつくことはありますが、それは自分の知っている範囲に留まり、新たな切り口や観点でのものの見方ができないですし、思い込みによる前提が固定化してしまうと、変化の度合いが小さくなってしまいます。
フィードバックの価値を感じてもらった
今自分が担当している研修のワークショップも他者からフィードバックをもらう時間を多く取っています。(元々その研修の設計をされたのは、いつもここで話題にする市谷さんですが、さすがという感じです)
先日実施したときに、オブザーバーで終始研修とワークショップを見学された方がいらっしゃり、終わった後の反省会にも出てもらってコメントをもらったのですが、他の研修に比べ、他者からフィードバックをもらう時間を十分取っている、そしてそれがとても良かった、参加者も活発に対話し、フィードバックし合っていたと評価してくれました。
どうしても研修となると短時間の中で詰め込みたくなります。そして個々人が実際に手を動かすところを重視し、フィードバックをもらうのは次いでにやるような感じになってしまいがちです。
また、研修の終わりに受講生の人に感想ももらいましたが、ある人は開発の勉強しながら、それを一人でアジャイルスクラムでやってみたことがあるそうで、一応一人でふりかえりとかしても気づきはあるのだが、研修で他の人の目、それも複数人の目でフィードバックをもらうと、自分も気づいていなかった観点も言ってくれるので気づきが多くあったと評価してくれました。
他にも研修が役に立たない、不満足だとアンケートで感想をくれた人もいましたが(十数人いる中の1人だけで、他は満足したという回答でしたが)、「他人の目のフィードバックで気づきはあった」とあったとコメントもあったので、至らない部分はあったにせよ、ある程度研修の目的は達成できていたなと感じています。
コーチングでもフィードバックは大事
コーチングでもフィードバックは大事なポイントとなっています。
以前の記事にも書いていますが、フィードバックの醍醐味は以下にあるように、
相手からの率直なフィードバックをもらうことで、自分の限られた感覚や視点を越えて、自分自身についての具体的な情報を得ることができます。
自分の限られた感覚や視点を越えること、それにより新たな情報を得ることができるというところです。
自分がコーチングに感じる価値や力を信じて期待しているところは、アジャイルの価値やプラクティスにも通ずるものがあります。なので、私はコーチングに魅力を感じるのと同時にアジャイルにも魅力を感じており、これらは違う名前が付いていますが、個人やチーム、組織を様々な面で良い方向に変えていくための希望だと感じています。
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