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【仕事・アジャイル】知っている・できる・カイゼンできる

ただ知っているだけでは仕事になりません。ただできるだけでも先がありません。

本当に理解できているのか?

会社の中でも外でも色々な人がいますし、それぞれが何をどこまで知ってて、実際実践までしているのかというのはなかなか表面上では把握できません。

なので何かを教えたりする際に、「そんなことはもう知っている」「わかっている」「そんなのはうちではもうできている」のような反応やコメントをいただくことがあります。

それであれば、あとはご自分でどうぞと思うのですが、これまた実際にやっているところを見ると、結局本質のところは全く理解してもらっていなくて、表面上の自分の都合の良い所だけ掠め取っているだけで「知っている・わかっている」「できている」と口だけで仰ってるなと感じることは多々あります。

本質を理解できていないをカイゼンできない

「知っている」「できる」が本当は分かってない・できてないという問題を突破したところで、今度はその「できている」ことがアップデートされず、延々一度身につけたものを使い続けている場合もあります。

アップデートというのはカイゼンでもあり、昨日よりも今日、今日よりも明日、少しでも良くしていくというものですが、一度身につけた「知っている」「できる」をプロセスとして固めてしまって、それを回すことが仕事になってしまうとカイゼンの余地がありません。

もちろん、外的にも内的にも変化がしないことが確約できているなら、決まったプロセスを回す方が効率的ですし、ミスもありません。しかし本当に一生そんな状態でしょうか?

知ってること、できていることの表面上だけが語られてしまうと、本質からずれていったときにそれを捉えることができません。何故それをやっているのか?何のためにやっているのか?は基底として理解しておく必要があります。

「カイゼン」を捉えることを習慣にする

これまでもアジャイルの文脈でカイゼンについて色々書いてきましたが、ポイントとしては「カイゼン」を捉えることを習慣化することかなと思います。

習慣化するために、動き方・リズムが必要で、それがアジャイルのスクラムの動き方ですし、カイゼンするには今の状況と目指すところが必要なので、日々の業務の見える化でバックログに積むことと、目指す先のインセプションデッキを示しておくという、言語化が必要です。

アジャイルができると言ってる人に、アジャイルの本質的な価値観や原則は理解せずに、「早く回して早くリリースするためのプロセス」「ドキュメントを作らなくて済む」「計画はいらない」という、ただ知ってて、ただできている風になっているだけな場合も、少なからずあるようです。

また、一時期は理解していて習慣化できていても、やっているうちに「ただ回している」だけになり、「やるのがしんどい」「ふりかえりをしてもカイゼン点がない」など、これもまた本質の理解から離れていく場合もあります。これは正しい習慣ではなく、ただ「漫然と過ごしている」にすぎず、習慣化している中で新たな気づきと学びを得ることとカイゼンを続けていく必要があるのです。

不機嫌に「知っている」「できている」と言い放つ人がいたら、多くは痛いところを突かれているからこそ、そうなっているのであり、そもそも理解してないんだろうなと、優しく生暖かく見守ってあげましょう(笑)。

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