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【マネジメント】ポジティブな旅立ち

メンバー自ら見つけたキャリアをマネジメントは応援すべき。

いきなり知るメンバーの異動

数年前に私はマネジャーをしている時期があったのですが、突然自分の組織のメンバーが異動になることがありました(仮にそのメンバーをAさんとします)。これは私のいる会社で、社内で公募を出し、それに応募して面接を経て合格すると元々の組織の意思に関係なく異動が可能になる制度があり、Aさんはその制度を使って異動することになりました。

この制度は条件が合えば上司が知らないところで応募可能で、異動が決まればその上司も組織も何もできないもので、しかも異動は突然知らされるものになります。

制度上、引き留めたり、異動することを阻むような圧力はかけることができず、受け入れるしかないのですが、異動してもらうのは仕方が無いとして、何故公募を出して異動したいと思ったのかはマネジャーとして知っておきたかったのです。

これも聞き出すことを強制することはできないのですが、異動するAさんの承諾があれば問題ないので、承諾を得た上でお話を聞かせてもらいました。

自分の活躍する場を見つけた

Aさんに時間をいただき、公募を出して異動したいと思った経緯を伺いました。

Aさんは元々別のチームだったのですが、チームの統合があり私のいるチームに異動になりました。当時の私の上位マネジャーの意向もあり、Aさんのチームのプロジェクトは中止になり、私の受け持つプロジェクトに参画してもらうことになりました。

正直、当時Aさんの強みやケイパビリティをどう活かすべきかに悩む状態だったのですが、ある仕事をお任せしてみたら真面目にやってくれましたし、自主的に動いてくれたりもしてくれたので、その仕事がAさんには向いていたようです。

私のプロジェクトもある程度進んできたとき、Aさんはその仕事をメインで出来る他部署の公募を見つけたらしく、Aさん自身もその仕事は自分でも向いていて好きだったのもあり、応募したようです。

私のプロジェクトのチーム自体が嫌だったわけではなく(リップサービスではなく、本当にそう思ってくれていたようでした)、自分の得意なところでキャリアを積みたいという意向があったようです。

前向きな旅立ちを応援したい

もちろん、Aさんが居なくなるのはプロジェクトとしては痛手でしたが、プロジェクトやそのチームに居たくないというネガティブな理由で出ていったわけではなく、自分のキャリアと向き合ってポジティブに出ていったのは良かったと思います。

Aさんのように、異動だけではなく休職して大学に入り直したり、転職したりする際に前向きに旅立つ人もこの後も何人かいましたが、現状が嫌なわけではなく、みんな真剣のキャリアを考えて出ていったので、基本的には私は彼らの意向を理解し、その後もずっと心の中で応援しています。また機会があれば一緒に仕事したいなとも思えます。

ただ、Aさんような人だけではありません。中には私自身や私の上司、私のプロジェクトをディスって出ていった人も幾らかいます(自分を正当化するつもりはないですが、概ね相手の方に問題があった気もします…)。ただ、ディスって出ていった人は私の知る限り、その後もあまり活躍していない印象です。

理由はどうあれ、ディスられて応援したいとは思えませんよね…汗
飛ぶ鳥跡を濁さず、自分ももし自分のキャリアを考え直すときに今の場所から旅立つときには、前向きな理由で、そして旅立つ元から応援されて出ていきたいなと思います。



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