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【仕事・アジャイル】1年は意外と短い

体感面もそうですが、実際に動ける期間はそこまで多くない。

365日(のうちの営業日)あるわけではない

一年は閏年を除けば365日です。時間ほど万物に平等に与えられたリソースはありません(「時間がない」は使い方の話)。その中で仕事については期初がスタートしたらすぐ始められたりするものではありません。

自分が今居る会社に長年勤めていて感じ取っている1年の流れが全ての会社に当てはまらないとは思いますが、社外の人の動き方も伺ったりすると、それなりのサイズの企業であれば同じような組まれ方をしている印象です。

期初の最初にはその1年(もしくは上期半期)の方針発表があります。多くはまず部門単位で実施されるでしょう。そこから各部署、組織ツリーに従って上から下に落ちてくるものです。しかし最近の私の感じるところはこの最下層まで落ちてくるまでの時間が遅い印象です。(どの程度階層があるかにもよりますが)

個人の目標設定を正式にマネジメントと握るのは早くてゴールデンウィーク手前か、下手すると第一四半期の終わりかけであったりします。

その後粛々と進め、計画変更もあるでしょうけど上期が終わると下期です。下期もそこまで大きく変わらないところが多いでしょうから、また下期分をマネジメントと目標を握って動き出します。

そして第三四半期に入ると、もう来年度の話が出てきます。予算組みについては経営層と握る話になるので時間がかかるので早い段階から、来年度どれくらい使うの?と問われます。まだ三ヶ月以上残ってるし、今やVUCAの時代ですし、来年度何をやるか、どれくらいお金を使うかをそんな前から決めることはできませんが、会社としては決めないといけないため、そのとき考えることができる最大限の検討(想像)をして決めていきます。

年度のスタートは遅く、年度末の巻き返しは難しい

もちろん期初から何もしてないわけではありませんが、目標をちゃんと決めて握る時期が始まってすぐではないので、実際決めた目標で走り出すのに1〜2ヶ月かかる印象です。

では、その前の期の終わり頃からロケットスタートできるように予め翌年度に入る前から決めておけば良いのでは?と思うでしょうけど、予算が確定するのが年度の終わりがけまでかかったり、考えてもいなかった組織変更や異動も発生します。

大きな組織改編は2〜3ヶ月前には発表されるイメージですが、細かい中の組織ツリーや実際の異動の内示は直前にされます。結局は年度が明けて始まってみないと自分のいる部署の目標やミッション、自分自身の目標は決まってきません。

また、年度末においては調子の良い会社であれば良いですが、ほとんどの場合は予算の削減を求められます。営業さんのように売りを立てる人たちは年度末ギリギリまで売上計上できるように動き続けますが、そうでない役割の人は第三四半期くらで成果の見込みがないと厳しく、さらに予算が削減されてしまうと巻き返しが難しい状況も多いように感じます。

だからこそアジャイルに状況を捉え続ける

自分のやるべきことがなかなか決まらず、終わりがけは予算などリソースが充てられないという状況も含め、1年の会社の中の動き方、自分が晒される状況というのを把握し理解しておく必要があります。そうやって動き方を見ていると1年365日がフルに活かせるわけではないことが分かってくるでしょう。

やることが決まる前でも自分なりに会社の方針や状況を把握理解して自分なりの計画を立てること、そして実行についてはできるだけ前倒しにやり、目標とのギャップがあれば早々にマネジメントと交渉し調整することが重要です。

その動き方ができるのが「アジャイル」だと私は思っています。
インセプションデッキでやるべきことやスコープ・価値観・判断基準を決め、スクラムのスプリントで動き、ふりかえりやむきなおりで状況を捉えて適応していく…

1年間やることが上から落ちてくるのを口開けて待つわけではなく、自分が考えられる範囲でコントロールできるところで動けるようにしておくことで、自分の成果をキッチリ出せる確率は高まります。


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