【仕事】選択肢を複数持つこと
不確実なことほど、複数の選択が必要。
組織のふりかえりから出てきたこと
私の所属する部署では毎月月末にその月のふりかえりを行います。
所属人数が少なく、個々が個人商店的に別々のことをやっているので当初アジャイルのプラクティスは効果的ではないとマネジャーはあまり乗り気ではなかったですが、ふりかえりだけは意味がありそうということで私が主導してずっと続けています。
毎週の業務報告の定例はあるのですが、時間的には通達や報告系だけで終わっていたので、部署で起きていることについて深堀する機会があまりなく、月一のふりかえりの場で新たな気づきを得て、改善アクションされるというのがうまく行っている感じはします。
最近出てきた改善ポイントがあるのですが、それが「選択肢を予め複数もっておいて仕事を進める」という点でした。
正解がないことに立ち向かうため
あるメンバ(Aさんとします)が新しいビジネスを検討する中で、仮説を作ってくるのですがマネジャーから指摘をされて、再検討するというのを繰り返していました。
もちろん正解がわからない新規のところに立ち向かっているため、違えば戻るというのはよくあることです。ただ、多忙なマネジャーなのでそこまでまとまって話せる時間がありません。その中でAさんは「一つのアイディア」だけを持ってマネジャーと対話をして手戻る、そこから再検討してまたマネジャーと話す場となると何週間か先になるという状況でした。
ふりかえりの中でその状況が見えたときに、マネジャーからの気づきとしては、話す場に複数のオプションがあったほうが良い、いくつか検討する方向性が提示されれば、その中でどれが良さそうかを議論できるし、仮に一つが駄目でも次のオプションにすぐに着手できれば手戻りやオーバーヘッドも少なくなるよね、というものでした。
この気付きは私もそうだなと思いますし、当のAさんも納得し、今後一つの案だけで突っ走るのではなく複数のオプションを持つように改善することになりました。
探索段階は選択肢を増やす
新規事業など不確実性が高く、正解が見えないことに取り組むためには、まず探索するという段階があります。仮説を作り、検証して確度を高めていく段階です。
探索とは「わからないことをわかるようにしていく」ことであり、失敗も含めて学びとなり、それはある意味別の選択肢を選べるようになるということです。別の選択肢が選べるように、ある程度複数の選択肢(仮説)を手元に持っておくということでより速く探索が進められます。
このいくつか選択肢を持つことは、新規事業の検討に限らず、自分のキャリア計画にも言えると思います。人生は何が起きるかわかりません。1つしか選択肢がないと不安ですし、駄目だったときのダメージも大きく、復帰も遅くなります。
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