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【仕事】まずはGiveしよう

WIN-WINやGive&Takeを考えるより、まずGiveから始めよう。

困ったときに助けてもらえた

仕事をしていると内容によっては当然ながら自分だけや自分のコントロール可能な範囲だけでは成果を出せない状況もあります。

今の仕事である施策で実験をする必要があったのですが、その実験に参加していただける有志の人がなかなか集められませんでした。
そのとき、うちのマネジャーが他の施策で支援し、既に一定の成果を出している他の部署のマネジャーやコミュニティに対して実験参加者の募集をかけてくれたため、なんとか実験に必要な人数を集めることができました。

この話を部署の中で定期的に行っているふりかえり会でうちのマネジャーや他の人と話していたんですが、

「こういうとき、まずこちらがGiveしているからこそ、お願いしやすくなるんだよね」
「最初にGiveの実績もないなかで、GiveやTakeの話をしてもなかなか協力得られにくいよね」

という話になり、ああ確かにそうだなという気づきがありました。

WIN−WINやGive&Takeとはいうものの…

何かをやるときに他の組織やチーム、会社と協力してやっていかなければならないとき、それがお互いにどういうメリットがあるか?というのをまず話すことが多いです。

お互いの弱みを補完しあったり、強みをより強めあったりするメリットがあってこそ成立はしますが、ありがちなのは実際やってみるとそこまでシナジーが生まれなかったという場合もあります。

それにお互いのどこどこがメリットか、それが一方的ではなくバランス取れているか、など得られるメリットに目が行き過ぎ、お互いにオープンになれずに図り合うようになってしまうと、整合するのに時間もかかるでしょうし、なにか引っかかったものが残ったまま進めることになります。

そうなってしまって、自分たちがやりたいことが進まなくなるのであれば、一旦Giveする側になり、相手の信頼を得ていく中でどんどん自分たちのメリットを見出していったり、(あんまりいい言葉ではないですが)うまく相手に借りを作っておくというのも一つの作戦ではあります。

信頼貯金

アジャイルの中でもお客様も一緒にプロジェクトに入ってもらって、対話をし、方向性をあわせたり、成果物の優先度の調整を行ったりします。アジャイルプロジェクトでもお客様をなかなか巻き込めない、お客様自身がなぜ自分も入らないといけないのか?理解が難しい場合もあります。
(お客様自身が実は乗り気じゃない、誰かに言われてやっている場合などはよりその傾向は強くなります)

そのような場合、アジャイルなチームは目の前の問題やお客様のモヤモヤを一生懸命解決し、信頼貯金を貯めていくことで、お客様がこのチームと関われば良いことが起きそうだという機運を作り、徐々に巻き込んでいくというアプローチを取っていったりします。
(「貸しを作る」というより、信頼貯金という方が聞こえは良さそうですね)

このように、社内にしろ外のお客様にしろ、協働しあっていく風土がまだあまり作れていないのであれば、まずGiveし、信頼貯金を作っていくという作戦を取っていくと、困難な局面で貯金に助けられるかもしれません。
(とはいえ、奴隷のように扱われるのは違うので、距離感が大事ですね)

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