【仕事・アジャイル】一旦頭のものを出してみる
大人も子供も、まず頭の中を「見える」ようにすると前に進める。
日記が苦手な子供
私の子供は日記を書くのがあまり得意ではありません。(得意という子はもしかすると少ない?)
夏休みの宿題でも日記はありましたし、学校が始まってもたまに日記の宿題が出ます。そこまで私も妻も旅行やイベントに行ったりするわけでもないので(夏も猛暑ですし、パンデミックですし)まずネタに困ります…昨年は毎週日記の宿題があったので地獄でした(汗)。
でも、なんとか親心で日記に書けるようなネタは作るのですが、子供は日記の宿題があってもなかなか書き始めないですし、どう書き出すか?も悩んでおり、私や妻に「なんて書けば良いの?」と行ってきます。
さすがに全部教えるわけにもいかないので、アドバイスとして
「気になったこととか、楽しかったこととか、頭に浮かぶものを書いてみたら?」
とは言うのですが、それでもなかなか書き始めません。
言葉として頭の中では整理がまだまだできないのです。
まず、頭の中を全部だしてみたら?
学校から配布されている日記帳にいきなり書こうとして、なかなか書き出せない様子だったので、私は子供にこう言いました。
「じゃあ、白い紙に思ったまま、まず書いてみなよ」
「それから、良さそうなところを日記帳に清書してみたら?」
そういうと子供は素直に書き出し始めました。
日記帳にいきなり書くわけではなく、好きなように白い紙に書き出す方が安心して何でも書けるという気持ちになったのか、どんどん言葉を書き出していきました。
白い紙に書かれたものを妻がチェックしたのですが、かなりよく書けていたので、それを元にして日記帳に清書してもらいました。私も読んでみましたが、子供の思っている気持ちがストレートに表現されていて、とても良い日記になっていると感じました。
夏休みの読書感想文のときも、最近は書き方のフレームを先に埋めてから書くような指導をされているようで、そのフレームに埋める前の段階でもまず思うがまま書き出してみることをしていました。
「見える化」すると頭の中が整理され冷静になれる
この出来事があって、私はこれってアジャイルだなと思いました。
(何でもかんでもアジャイルって言ってそうですが、私はそう思ったのですよ)
一度別の所に書き出すという行為は一見一手間があり、非効率に見えます。
しかし頭の中で悶々モヤモヤのまま悩んでいると、手を動かさない生産性のない時間が流れていきます。悩んでいるくらいなら一度ドラフト的に思うがまま書き出してみると、少しは先に進め、そこから一気に頭が整理され、まとまっていきます。
自分の表現したいことはどこか?印象的だったことは何か?など、頭や心に強く残っている出来事は、アウトプットに組み込む大事な要素であったりします。いわゆる自分のフィルタを通したオリジナルのものであるわけですし。
アジャイルでの「見える化」も、スプリントプランニングの前に、自分やチームの人の頭の中を一度表出させて、何をすべきか?何が重要で、誰ができる・やるべきか?を整理していく動きになります。
宿題にしろ、仕事にしろ、何をまずやるか、重要な要素は何か、その中で選ぶとしたらどれか、という「やるべきこと」を決めるためにも、「見える化」はとても重要なプラクティスになっています。
今日はそれを子供の宿題を通じて感じた一日でした。
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