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【コーチング】エバリュエーション Part5

認定コーチを取得したので、それまでの学びなどをまとめていこうと思います。

ここで扱う内容は、コーチ・エィ アカデミアさんのクラスとしては「コーチングの成果を明らかにする」というモジュール名のクラスになります。

【コーチング】エバリュエーション Part4の続きになります。

伝わる体験談とは

今まで影響を受けた体験談の特徴とはどんなものだったでしょうか?
伝わる体験談の特徴は以下の3つです。

  1. 再現する

  2. 変化を伝える

  3. 意味づけをする

1.再現する
実際にとった行動や会話、出来事などを、修飾語を入れずに「客観的事実」として伝えている。

2.変化を伝える
実際にとった行動や会話、出来事において、変化したものは何か、変化によって何がどのようになったのか、を修飾語を入れずに「客観的事実」として伝えている。

3.意味づけをする
再現から変化を通じて体験した出来事が、自分自身にどのような意味をもつのか、一連の出来事の意味づけを「主観的事実」として伝えている。

主観的事実とは、自分の解釈や感情、思考などを「私」を主語として相手に伝えることです。このように客観的事実と主観的事実の両方で出来事を再構成すると、相手によく伝わる体験談となります。

伝わる体験談・伝わらない体験談

どのような体験談が伝わる体験談なのでしょうか?

  • 具体的な行動や台詞によって、話を聞いている側もイメージや画が浮かぶ

  • 話し手主観だけではなく、主観・客観を織り交ぜて立体感を出している

  • 話し手の変化だけではなく、周囲の人の変化についても触れる

  • 一般的な表現ではなく、話し手にしか話せない体験に基づいた固有の内容、つまり物語になっている

伝わる体験談の事例

これから書き出す例は、私のあるクライアントと自分自身のコーチングの変遷と変化を書いています。
前出の伝わる体験談の要素を交えて書いてみました。

あるきっかけで30代中盤で実務とマネジメント両方をやるようになった方のコーチングをすることになりました。

実際コーチングを始めてみると、その方は最近リーダーになり、マネジメントの経験のない中で人を動かしていく立場になり、悩んでいました。
A「マネジメントの経験がないうえに、本当は実務をやっていきたかった」
A「年上の部下がいて、どのようにコミュニケーションしてよいかわからない」

など、これまで一人で熟していけば達成できていた目標をチームの人を引き連れて達成せねばならないことに不安をもっていました

そこでその方に私は問いかけました。
私「長い目でみたときに、自分はどのようになりたいと思っているの?」
そういうとその方は、ハッとしてこう言いました。

A「確かに実務も好きだが、もっと大きな事をして貢献したい」
A「出世するのが全てではないが、権限や裁量の面からするとポジションを上げていきたい」

と、その方の中に秘められた成りたい姿、価値観が言語化されてきました。
このとき、その方の深いところにリーチし、新たな気づきを与えられたと思い、コーチとしての貢献できたなと思えた瞬間でした。

スッキリとして顔が明るくなったのをみて、私は加えて質問しました。
私「そのために、今やらないといけないと思っているは?」
少しその方は考えて、何かに気づき、なるほどなぁという顔になりました。
A「チームとして動くには、ちゃんとメンバーと話しをしないといけないですね。年上の方だったので変な遠慮してました」
A「2人で腹を割って話をする場を確かに持ってなかったです。すぐやります!」
とても晴れやかな顔になって、すぐにアクションを起こしてくれました。

その変化が影響したかどうかの因果関係はわかりませんが、その方は上司に「最近変わったね」と言われたり、昇格試験を受ける権利も得たそうです

そして、ある時点でその方自身の納得感のある大きな目標とマイルストンも固まり、自分で自走してみたいとなり、一度コーチングを完結しました。

エバリュエーションの場でその方から言われたのですが、
A「HAYASHIさんのコーチングがなかったら、先のことまで考えてなかったし、自らアクションを起こすこともなかった。ありがとうございます」
この言葉を聞いたとき、自分自身まだコーチとして自信が持ててなかったのですが、「コーチングってすごいなあ。役に立てたなあ」と、熱い気持ちになりました。

私は誰かのキャリアアップために、自分のコーチングを活かせたことに歓びを感じつつ、コーチングの可能性を実感し、さらにコーチとして成長していこうと心に決めることができました


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