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アメリカの学位の紹介

アメリカで日本人として生き残るにはアメリカの学位があると、非常に有利になります。今日はアメリカの教育システムを小学校から獣医学部まで経験した身から、アメリカの学位の紹介をしたいです。

最後に、理想の留学ルートを紹介します。

ちなみに、上の写真は自分の学校のUniveristy of Pennsylvania(ペンシルベニア大学)のキャンパスの風景です。

短期大学士 - Associate's Degree

アメリカではCommunity Collegeという2年制の大学があります。これを卒業するとAssociate's Degree(短期大学士)を取得します。Community Collegeとは、入学は結構簡単で英語を少々わかっていれば、海外の学生でも入学は十分可能です。学費も比較的安く、授業の選択肢も多く単位も取りやすい。まず、入学して英語を磨きつつGPAを稼ぐのが重要です。卒業後は4年制大学へ編入することができ、海外の学生が一番4年生大学に入学しやすい手段だと思います。

もし可能であれば、次の学士レベルで希望大学を決め、同じ州内のCommunity Collegeを選ぶのが一番いいと思います。

学士 - Bachelor's Degree

4年制大学は基本的にCollege か Universityです。卒業後はBachelor's Degreeを取得できます。文科系の場合はBachelor of Arts (B.A.) 、理科系の場合は Bachelor of Sciences (B.S.)が取得できます(工学系など多少の例外もある大学も)。アメリカでもこのレベルで学校を終える人がほとんどで、卒業後は就職する人も多いです。

海外の学生はインターナショナル枠があり、短期大学士大学と比べると狭き門になります。TOEFLも必要になりますし、高校・Community CollegeのGPAも重要になります。学費は平均年間3万ドル(約300万円)×4年ですが、海外の学生は年間7万ドル(約700万円)まで行くところも。

就職や大学院はGPAが非常に重視されるで、大学へ通っている間は、GPAをとにかく高く保つのが重要です。コネクション作りも少々大事ですね。

修士 - Master's Degree

大学を卒業後、大学院へ通えます。これは1年制から4年生まで様々ですが、すべてをGraduate Schoolと呼び、卒業後はMaster's Degreeを取得できます。学士同様、Master's of Arts (M.A.) / Master's of Science (M.S.) がありますが、他にも Master's of Business Administrations (M.B.A.)Master's of Public Health (M.P.H.)、など専門分野が様々あります。

入学には大学のGPAが重要です。大学院に入学後はもちろんGPAも大事になりますが、修士を持つことだけですでに就職への大きなアドバンテージになります。

博士 - Doctorate's Degree

博士はアメリカで一般的に最上級の学位と認識されています。これは、学士取得後直接入学することも可能ですが、修士を持つことで入学に有利になります。入学には高いGPAだけでなく、推薦状、経験などが必要になってきます。海外からの入学は非常に難しいですが、学士同様インターナショナル枠がいくつかあります。

修士同様、大学院(Graduate School)の扱いで、期間は様々ですが基本的には4年以上かかるものが多いです。多くは卒業論文発表が必要ですが、中ではProfessional枠に入るものがあり(医者、弁護士、獣医、等)卒業論文を必要とされていません。

ちなみに、日本では医学部、法学部などは高校卒業後すぐに入学可能ですが、アメリカでは学士取得後でしか入れません。

種類は多すぎてすべてを記載できませんが、いくつかリストで紹介します。
・Doctor of Philosophy (Ph.D.)
・Doctor of Medicine (M.D.) - 医者
・Juris Doctor (J.D.) - 弁護士
・Doctor of Veterinary Medicine (D.V.M. / V.M.D.) - 獣医師
・Doctor of Pharmacy (Pharm.D.) - 薬剤師
・Doctor of Physical Therapy (D.P.T.) - 理学療法士

基本的には、専門資格を取る者以外、在学中GPAより、経験やコネクション作りなどが重要になります。例えば、PhDの場合は研究内容・論文、獣医師の場合は技術などを磨くのが重要です。

まとめ

理想的には早くにアメリカのCommunity Collegeに入って、GPAを保って、4年大学へ編入するのが一番入りやすい方法だと思います。頑張ればHarvardやUCLAなどの名門校にも入れると思います。その後もGPAを保ち、就職や大学院へ入るのがベストだと思います。特に博士まで取れば、アメリカの永住はあと一歩ですね。

アメリカの大学のシステムは海外から入りにくくなっていますが、システムを少し理解するだけで色んな入り方があらわになります。少しでも留学の参考になればうれしいです!

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