見出し画像

キャリアコンサルタントと営業

ご無沙汰しております。

今回は、切っても切れない?キャリアコンサルタントと営業について考えてみます。

私はこれまで就労支援の仕事をしてきました。これは、就職や転職を希望する人へのトータルな支援となります。すなわち、就職や転職を希望する人への総合的な支援です。私はこれまで、このような立場で仕事をしてきました。

しかし、ここまでの仕事において課題も見つかっています。私たちは仕事をしたいという対象者への支援はできますが企業への働きかけについては立場上なかなか難しい状況にありました。業務量の多さや役割の分担などによって、いわゆる外向きの仕事というのはなかなか難しい状況であったということです。

たとえば、特に現職ではすぐに就労が難しい課題を抱えている人へのコンサルティングをすることが多くあります。その際に、ただ単に対象者に求人案件を提示して応募してみるように促しても、なかなか応募への行動に至らないことが多々あります。そこで、応募の手前としての職場見学や就労準備支援のような位置づけで職場体験などの協力を企業にもとめることができれば、就労困難性が高い対象者の負担を軽減し、応募につなげやすくなると私は考えています。

これまでの仕事では、役割の分担でこの仕事を開拓員が担っていることもありました。現職では、そのような役割分担がなされているわけではなく、各担当者に任されています。しかしながら、私が個人的に感じるのは、現職ではこの外向きな活動についての会社の認識が乏しいように感じます。また、特に私だけに対してかもしれませんが、そういう外向きの活動をすることに否定的な見方をされています。

私は、対象者とキャリアコンサルタントの双方向だけの関係だけでは事態の打開は難しいと考えています。やはり企業や各支援機関の協力を仰ぐことが重要になってくると思っています。


現在、仕事を探している中で、以前からずっと思っていることがあります。求人を探す際に、キャリアコンサルタントというキーワードで検索すると多くの営業職がヒットします。よくよく見ると、支援は支援でも、求職者というより企業に対しての支援という位置づけでのキャリアコンサルタントの募集求人がよくみられます。もちろん、求職者、企業双方への支援としてのキャリアコンサルタント募集という求人も多くあります。いわゆる両手型とか言われているものでしょうか。中にはキャリアアドバイザーとか、リクルーティングアドバイザー、人材コーディネーターという職種名で応募されていることもあります。

就労支援というより、人材紹介や人材派遣のコーディネーターという意味合いが強い印象です。そこでの応募資格としてよく見られるのが、35歳以下などの若年者とか、必要な経験として人事とか営業経験者といったものが非常に多く見受けられます。ここのところに多くのモヤモヤを感じている人も多いのではないでしょうか。それとも私だけでしょうか。

おそらく私がこれまで取り組んできた支援という位置づけの仕事というより、営業とかマッチングという性格の仕事なのではないかと思っています。


さて、現在人材紹介の案件について検討しているのですが、当然対象者への支援という仕事がメインではあるものの、他に対象者の応募先の開拓などの業務もあります。営業の架電や企業の訪問などの業務もあると聞きます。この記事の冒頭で書いたように、私のこれまでの仕事を振り返り、企業や関係機関への協力を仰ぐことや依頼や働きかけを行うことを重要視してきました。

しかしそれは、対象者の支援の中で必要性に迫られることで支援の一環として行うものです。それが、もし人材紹介の業務の中で日常の業務の中で営業活動も主たる業務となると、ちょっと躊躇してしまう自分がいるのも事実です。正直なことを申しますと、自分にそのような営業的な仕事が務まるのかという不安が大きいという率直な認識です。それに、どのような仕事でもいえることですが、それなりの成績も求められます。

そもそも、キャリアコンサルタントのワードで検索した求人案件に、必要な経験に営業とあることにモヤモヤを感じているのは私だけかもしれません。

まあ、それは良いとして、RA的な仕事の経験をつむことが自分の仕事の幅を広げることにもつながります。その経験によって、より求職者のための手厚い支援ができるとも思います。しかし、とまたもう一人の弱い自分の声が大きくなってしまいます。

以上、とりとめの話でした。

また次回。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?