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失敗だったと思うツイートの反省をしてみる 〜6つの大切なポイント

 ツイート文を考えているとき、いつも「たくさん読まれるといいな」と思う。エンゲージメントも多くもらえるととても嬉しい。時には、ツイートする瞬間に「もしかしてこれはバズるんじゃないか?」と期待したりもする。

 しかし... 現実はそんなに甘くない。自分が良いと思ったツイートが全く伸びないなんてことはしょっちゅう。一方、何気なしにつぶやいてみたことが思わぬ反響を得たりする。

 「伸びるツイート」のコツというのは、一般化するのがとても難しい。しかし、「失敗したツイート」というのは、後から見ると、ああ、これが原因だったのかなとおぼろげにわかる気がする(ツイートする前に明確にわかればいいんだけど、これがなかなか難しい)。

 今日は、自分 ( @Jn_Matsumoto )のこれまでのツイートについて、多分これが失敗ポイントだったんだろう、というのを以下にいくつかまとめてみたいと思う。(6つのうち、後半の3つを有料設定にしてあります)


1. ひとつのツイートに複数の論点を盛り込んでしまった

 ツイートの文字数制限は140文字と短い。しかし...人間どうしても、一つのツイートに多くのことを詰め込んでしまいたくなるものだ。何とか文字数を削って、いくつかの論点を詰め込んでみる。ツイートとしては一応完成する。しかし... 読んで見ると、とてもわかりづらいのだ。

 ツイッターは通常、ひとつひとつのツイートを深く読み込まれるものではない。人によっては根気よく読んでくれる人もいるが、ほとんどの場合は流し読みだ。それは別に悪いことではなく、ツイッターがユニークで貴重なメディアであるその特徴からくることだ。お手軽だから、それがいい。ツイッターの宿命だ。

 だからこそ、ツイートは、単純明快なものであることが肝要。常に論点は一つだけに絞り、とにかくシンプルな文章構造にすることを心がける。何せ、書ける文字は140字しかないのだから。その制限の中で内容を欲張ることにそもそも無理があり、そうすることはツイッターには向かない。


2. ツイート文のリズムが悪く、流れるように読めなかった

  これも、ツイッターの140字制限があるからこそ、得に留意したいところ。そもそもどんな文章であっても「リズム」はとても重要だと思う。しかしツイッターの場合は、多くの人の文章が一覧でざざっと閲覧できてしまうという特殊な構造のため、ちょっとでもツイートを読むのにつっかかると、すぐに他のツイートへ飛べてしまうという特性がある。気をつけておくべき、とても大事なところだ。

 これが一冊の本であれば、多少リズムが悪くともそのまま読み進めてもらえる。そもそも目的があり、内容を知るために読んでいるのだし、読んでるうちに、文体にもだんだん慣れてくるからだ。しかしツイートは、一読してスッと頭に入ってこなければ、そのままスルーされてしまう運命にある。それでも、読む側にまったく罪はない。ツイッターとはそういうものだ。ツイートする側は、残念ながら、この重要な真実を知っておく必要がある。


3. ツイート内容が一人よがりすぎた

 これは、「バズると思ったツイートで、全然そうじゃなかった」パターンあるあるだ。なんか、自分ではものすごく深く切り込めた気がする。世間に対して一石を投じることができる気もする。もしかして、すごく反響がくるかも... と意気込んでツイートボタンをクリックしたものの、10分...20分... 全く反応が無い。この世に生きていて、もっともつらく、落胆の大きい瞬間であると言えよう。

 こういう場合、後で振り返ってみるとよくわかるが、内容が独りよがりに過ぎることが多い。人に刺さるいい具合というのは本当に難しくて、文の内容に一般とは違う視点を持つことは大切なものの、あまりに常識と乖離しすぎていたりすると、共感のしようがなくなるのだ。だから、常にバランスを考え、常識と非常識の間、そういった位置付けになるような仕上がりにしなければならない。


4. 日和って、「補足」を入れようとした

 ツイートの140文字というのは本当に短い。一つのことを書くと、あっという間に文字数制限に達してしまう。なのに人間、どうしても、「言い切り」が怖いため、ツイートで述べた主題に対して「例外」の場合を入れたり、「違う見方もあるよ」と書いてみたり、とにかく、何らかのバッファを入れておこうとしてしまいがち。もしかして日本人には、特にその傾向が出るのかもしれない。

 ツイートでこんなにハッキリと言い切って大丈夫かな?とつい思ってしまう。また、このツイートを読んで、違う意見の人が気分を害しないかなとか思ってしまう。もしかして炎上してしまったりして... との不安もよぎる。だから多くの人は、ついついリスクヘッジに走ってしまう。ツイート内容を、いい感じでバランスを取ろうとして丸くしてしまうのだ

 それがダメなのだ。ツイートは、常に一つのことを明快に言い切るようにしなければならない。そういうものだ。バランスを取ろうとすると、途端にツイート全体が色あせてしまう。何が言いたいのか分からなくなってぼやけてしまう。反対意見の人がいても気にしてはいけない。ツイッターにはいろんな意見が飛び交っている。それで当たり前。しかも炎上なんて、滅多なことで起きるものではない。杞憂とは、まさにこの時のために使われるべき言葉だ。

 まあ、いわゆる「クソリプ」のひとつやふたつは来るかもしれない。しかし、これは本当にそうなんだけど、「クソリプが来るようになってからが本当のツイッター」だ。そういう反応が来るということは、あなたのツイートが人に刺さっているという証拠。いつも万人が受け入れられる意見を言ってるだけではしょうがない。勇気を出して、ズバズバ言い切っていったほうがいい。だから、バランスを取るような補足は、全然入れなくていい。誰もそんなツイートを期待してない。


5. 内容は鋭いが、好感が持てない内容だった

 これも非常に重要な失敗例。ツイートで、一つのことに深く切り込むのは大事だし、変に批判を恐れて丸くしてしまわないことは大切。しかしそれは、ツイートが「印象が悪く、ネガティブに映ってしまう」のとは全く別のことだ。

 これに気づいてないアカウント、そして個々のツイートは非常に多い。インフルエンサーの表面的なマネだけをしてとにかく言葉だけを強くし、少しでも注目を浴びようとつい批判的な口調でツイートしてしまう。そこまで行かなくても、何かを単純にディスるトーンだったり、上から目線に映ってしまうような受けの悪い書き方をしてしまう。

 時にこういうツイートがバズることもあるが、気をつけなければいけないのは、このような印象の悪いツイートは平均的には圧倒的にパフォーマンスも悪いということだ。一部のバズった例だけを見て、下手に真似をしてはいけない。

 さらに大事なのは、好感が持てないツイートが増えると、フォロワー数は減っていくということだ。しかも悪いことに、「良心的な、良いフォロワーさん」から先に去っていく。ネガティブツイートが売りのインフルエンサーのフォロワーの、個々の質をよく見てみるといい。フォロワー数だけは多いものの、まさに暗澹たる顔ぶれになっている。

 上記まで極端でなくとも、とにかくツイートは、ポジティブを心がけること。内容自体は、何かを批判するものであってももちろんいい。自分も批判的なツイートはする。しかし、表現、テイスト、雰囲気はいくらでも工夫できるのだ。批判的な内容を、前向きで上質なツイートに仕上げられる技術は極めて重要だ。訓練してるうちに、だんだんできるようになってくる。


6. 良いことを言ってるが、意外性がなかった

 ここも重要ポイント。インフルエンサーの良ツイートには、この「意外性」という要素が非常にうまく盛り込まれている。日常を生きていて、ハッとさせられるような視点だ。

 ツイッターには、刺激を求めてきているユーザは多い。前述してきた、短文の読み流しなのでなおさらだ。だから、「このアカウントは、いつも意外な視点を持っているので面白い」と思ってもらうことはとても重要。そのブランディング構築のためにも、ひとつひとつのツイートに、できるだけ意外な視点、面白い見方、そういう要素を入れていく。最初は難しい。でも、この姿勢があるかないかで、その後のツイートのレベルはずいぶん変わってくる。

 この「意外性」という視点については、これまで挙げてきたポイントの総合編ともいえる。つまり、ツイート内容の意外性が強すぎるとそれは「ひとりよがり」と映り、読む人の心に入っていかなくなる。

 そうではなく、多くの人が共感するであろう、でもあまり常識とはされていないこと、この絶妙なバランスと観点を探しにいくのだ。自分は常にこれを意識して、普段の生活の中にもこの視点を取り入れている。これはとても良い訓練で、これを続けていると、世の中の常識と本当のニーズとのギャップが見えたり、また、その解決法が浮かんできたり、起業の心構えや、新しいビジネスを作っていく視点にも強くつながっていく。ツイートを考えることが、仕事力の強化にもつながるのだ。実際に自分自身も、この恩恵を大きく受けていると強く感じている。


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