私がシズる株式会社に転職した理由
2021/8/31を持って、2019年に新卒として入社し、社会人生活を歩み始めた会社を退職しました。
そして2021/9/1より社会人生活のPhase2が始まります。
今後は私のパッションであった、「食の世界」に飛び込みます。
人間は、好きな事に時間・お金を投資すると思います。
週末を大事な人との時間にかける人がいます。
辛い仕事の対価として頂く給料を、大好きな食事代にかける人がいます。
ただ私はこう考えました。
「好きな事を仕事にすれば、好きな事に時間を投資しながら給料まで頂ける。こんな最高なことがあって良いのか。」
そして今回の転職に踏み切りました。
(論理にツッコミの余地はありそうですが、後悔は全くありません。笑 )
今回はこれまでの振り返りと未来の自分への戒めの意味を込めて、転職の経緯について綴りたいと思います。
【退職を決めた理由】
⑴人(同僚、先輩、関係者など)
刺激し合いながら切磋琢磨する同期、人間的にも仕事面でもこんな人になりたいと思える先輩・上司が、正直居ませんでした。
また所属部署の特殊性なのか、企業の規模なのか、マーケティングや広告など他機能を担う人達とのコミュニケーションがありませんでした。
(モバイル事業のエキスパートが多い分、多くを勉強させて頂きました。)
ただ慕ってくれる後輩ができたのが、自分の中では1番の収穫でした。
コミュニティ内で後輩の役回りが多かった為、「慕ってくる後輩が少ないこと」をコンプレックスに感じていました。
先輩の立場となり課される責任も増しましたが、後輩が自分を頼ってくれる事が、仕事のモチベーションになりました。
そして多くのインサイト、刺激、愛情を与えてくれた後輩には本当に感謝しています。
改めて私にとって、「人」が中心にあるのだと実感しました。
⑵人の心を動かすことができない。
皆さん「携帯電話は使えて当たり前」って考えてますよね?
僕もそうでした。むしろその考えすらありませんでした。笑
携帯電話は日常生活に浸透し、ただ使えただけでは人の心は動きません。
「一方で値段はどうか?」というのが前職でのアプローチでした。
確かに低価格料金は魅力的かもしれません。
ただ本当の意味での心を動かせているのかというと、自信を持って「YES」 とは言い切れません。
価値の方向や企業の社会的責任が違うだけで、「日本の携帯料金を下げる」という文脈では、とても意義のある事業だと思います。(機能的価値)
「人の心を動かしたい(感情的価値)」という、私のスタンスと異なっていただけで、是非日本のモバイル産業を変えて欲しいと思っていますし、1ユーザーとして応援しています。
私は人の心を動かせるコンテンツを生み出せる人間になりたいと考えています。
⑶「自分の知らない事を限りなく0に近づける。」に沿っていない。
2020年の正月に、自分の幸せの定義を考えました。
幸せの定義という壮大なテーマに四苦八苦しましたが、
「自分の知らない事を限りなく0に近づける。」と結論づけました。
25年間を振り返り、カナダや仙台での生活、本や映画、人など、様々な「新しい」に出合いました。
そこで知らない事を減らす事(≒知っている事を増やす)が幸せだったなと。
(「知らない事を限りなく0に近づける。」の表現の方が、ポケモン図鑑を埋めていく感じがあって気に入ってます。笑)
その点で考えると、
配属後はモバイルの事業の事は全くのど素人だった為
毎日が刺激的でした。(優秀な同期ばかりで常に焦ってました。。)
しかし時間が経ち知識を身につけ、知らない事の母数が減ってきます。
今振り返ると、天井が見えてきたあたりから刺激を感じなくなっていたと思います。
知的好奇心を常に刺激できる環境を求めて、転職活動をスタートしました。
【シズるに決めた理由】
⑴エキスパートだらけのアベンジャーズ
ミシュランシェフ、複数の会社を経営するビジネスのスペシャリスト、広告代理店のクリエイティブディレクターなどが、チームを成しています。
それ以外にもビジョンや熱量に共感した、超一流のコピーライター、動画クリエイター、バーテンダーなども続々ジョインしており、常に刺激溢れる環境です。
そして全員が共有している「幸せの分母を増やす」というゴールに向かって、尋常じゃないスピード感を持って駆動しています。
各ジャンルのトッププレイヤーから多くを学べる点と、全員の熱量が生み出す刺激的な環境に、心動かされたのが要因の1つです。
⑵【チキントーバーライス】が私の人生を変えた。
2020年6月6日、チキントーバーライスをテイクアウトをしました。
勿論楽しみにはしていたんですが、テイクアウトということで期待値はそこまで高くありませんでした。
ただこれが見事に期待を裏切られました。(感動しすぎて日付まで覚えている。笑)
完全に心が動かされた瞬間でした。
私自身食べることが好きで、そこそこ美味しいご飯を食べてきた自負はあります。
ただチキントーバーライスは、それらとは一線を画しており、脳裏から離れることはありませんでした。(危うく恋と勘違いするところでした。笑)
この感動を広めたいと Twitterに投稿したところ、シェフがリツイートしてくれました。この興奮も忘れられない思い出になっています。
そして自分も大好きな「食」を通じて、人の心を動かせるような価値を創造したいと考えるようになりました。
それから約1年間追い続け、遂に人材募集の投稿があり、気付いたら無心でメッセージを送っていました。(あの時は深夜のメッセージにも関わらず、返信頂きありがとうございます。笑)
⑶知的好奇心のテーマパーク
「おいしい」という言葉は、食や味の最小単位の表現で、感覚的なものだと思っていました。
ところがどっこい、
「甘味と苦味のギャップがあるからおいしい」とか「あまじょっぱくて懐かしい感じがするからおいしい」など、
「おいしい」にも戦略とロジックがある事をnoteで知ります。
(これを読むだけで、普段の食事や料理の解像度が上がり、数段階楽しくなります!)
「おいしい」を言語化し体系化していた点に、驚きと興奮と共に感動を覚えました。この会社で働くことができれば、毎日知的好奇心を刺激しながら成長できると確認した瞬間でした。
また朝ディナーやレシピの公開など、革新的かつ意味のある企画がリリースされる度、心が動かせれました。
長々と書き綴ってきましたが、
2021年9月1日からはシズる株式会社の中野 堅登(POPEYE)になります。
「おいしい×クリエイティブ」を掛けた、食のクリエイティブカンパニーです。(詳細は下記リンクからどうぞ!)
これまでは大企業という組織の価値創造のほんの一部を担っていました。
大きな看板のおかげでという部分が多くありました。
しかしそんな看板などを全て取っ払い、中野 堅登という人間が、個としてクリエイター(価値創造者)になるための修行です。
大好きな”食”を介して、人の心を動かせるコンテンツを作ります。
新たな「ふつう」を創造し、「文化」を作ります。
愛のある人間になります。
そんな意思表明でした。
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