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7.24 SaaSway Conferenceが終了。 カンファレンスをつくるということ

FORCASの酒居です。

今回はSaaSwayカンファレンス当日について振り返るとともに、SaaSwayのこれからや今後の活動について書きたいと思います。

SaaSway Conferenceが無事に終了しました

2019年7月24日、「日本のSaaS SHIFTを加速する」ことを掲げた『SaaSway Conference』が無事終了しました。

当日は一般来場者1,051名、講演者40名、スポンサーの方々147名、その他関係各者含め、総勢1,295名の方々にご参加いただきました。

想定を超える多くの方々に参加いただき、本当に嬉しいです。

CLOUD LOUNGEではEventHubによるマッチングが盛んに行われ、ぼくたちが把握しているだけでも200組以上成立しました。

今回の根底のコンセプトである「人と人が出会い、つながる場」も実現でき嬉しいかぎりです。

そして、カンファレンス当日にはTwitterの「東京のトレンド」にてトレンド1位に。みなさんがたくさんのツイートで盛り上げてくださったおかげです。

そして、今回申込者のセグメントデータも公開します。(7/18時点)

部署別のセグメントはその他のところがこの時点では解析しきれていませんが、経営層から現場のご担当者の方々まであらゆる層の方にご参加いただくことができました。

素晴らしいセッションをつくってくださったご登壇者の方々、ぼくたちを信じて協力してくださったスポンサーの方々、そしてご来場くださったみなさん、本当にありがとうございました!

当日の熱狂を知りたい方は、Twitterにて「#SaaSway」でぜひ検索してみてください。

SaaSwayのテーマは「日本のSaaS Shiftを加速する」こと。

それを体現するために、セッションやCLOUD LOUNGE、空間づくりにそれぞれ大切にしていること、コンセプトを決めてつくってきました。そのことについてもいくつかご紹介したいと思います。

「ビジョンとカルチャーを伝える機会」としてのセッション

今回のセッションを企画するにあたって、大切にしていたことがあります。

それは「ビジョンやカルチャーを伝える機会」にするということ。

ぼくたちも普段イベントやセミナーを開催しており、SaaS界隈でもオフラインイベントは多くなってきた昨今。メトリクスや方法論については共有される機会が増え、各社においてもノウハウの蓄積は進んでいると思います。

一方で、SaaS企業各社がどういう想いをもってプロダクトをつくっているのか、どんなビジョンをもち、どういうカルチャーを醸成しながら組織をつくっているのか、というそもそも論ついては語られる機会が意外と少ないように感じていました。

そこで急成長中のSaaSプロダクトをつくっている経営者の方々自らが、どういう想いで組織を立ち上げ、プロダクトをつくっているか、そこにどんなビジョンがあるかを共有し合う機会をつくりたい。

それが今回SaaSwayのセッション企画における指針となりました。

そして、セッションを企画する上でもう一つ大切にしたのは「予定調和にしないこと」。

ビジョンやカルチャーを伝える機会をつくるのであれば、決まりきった文言をそのまま伝えていただくのではなく、会場全体でその場で生まれる「対話」を大切にしたい。

そして、その場でしか体感できない登壇者の姿勢、熱量、余白。それを参加者に感じていただきたい。

それこそがSaaSwayのセッションを聴いていただく価値の一つと考え、全セッションをパネル形式もしくは対談形式とさせていただきました。

結果として「対話から生まれる思考と伝達」が生まれ、各ご登壇者の想いを伝えていただくセッションが、すべてにおいて実現されたのではないかと思っています。

どのセッションも登壇者とテーマによる「色」があり、それぞれでしか体感できない価値があることを実感しました。

ご登壇いただいたみなさん、素晴らしいセッションをつくってくださり、本当にありがとうございました。

「重責感の伴うわくわく感」を象徴するオープニング

SaaSway開催前に想いを綴ったnoteで話しましたが、今回「重責感を伴うわくわく感」を参加者の方々に体感していただきたいという強い想いがありました。

ぼくたちが実現したいことは、単にその日みんなでワイワイ盛り上がる場をつくることではありませんでした。

「ここから自分たちでSaaS SHIFTを起こしていくんだ」という責務に似た気持ちの良いプレッシャー。そしてそれとともにこみ上げてくる高揚感。

この感覚を参加者の一人一人が体感していただけてこそ、このカンファレンスを開催する価値がある。このことを確信的に感じていました。

そこで、カンファレンスに関わるあらゆるクリエイティブ、そして空間づくりについて、徹底的にこだわり抜きました。

その中でも、その概念を象徴するのがセッション直前の「オープニングムービー」です。

この制作はぼくと外部の映像クリエイターの方との二人三脚で行いました。お互いに日中は時間がとれず、平日の深夜もしくは土日に打ち合わせをしながら作業を続けました。

制作段階では本当に課題が多かったけれど、SaaSwayの空気感を伝えるためには絶対に必要なものだと感じていて、対話と試行錯誤を続けました。

当日は登壇者や参加者からもお褒めの言葉をいただきつつ、「SaaS SHIFTをやらなきゃと感じた」という嬉しい言葉をいただきました。このピースをつくったことは本当によかったと思っています。

 「人と人が出会い、つながる場」が実現

今回とても力を入れてつくってきたのが「CLOUD LOUNGE(クラウドラウンジ)」。

ここのコンセプトはぼくがアメリカ出張で体験したことを元につくったのですが、これをカタチに落とし込むのは本当に大変な作業でした。

クラウドラウンジについては↓の記事で詳しく書いています。
『重責感の伴うわくわく感を体感してほしい。 7.24は狼煙を上げる日』

設計案を何度も何度もボツにして、「俺たちがつくりたいものはこういうことなんだ!」と話し続けました。

そして、社内デザイナーのゆうきさんや外部のデザイナーさん、空間デザイン会社さんのご協力を得て、ついに完成した空間。

運営メンバー4人でカンファレンス前夜に会場入りした際、その空間をみて最高にテンションが上がりました。クラウドラウンジを早く参加者の方々に体感してもらいたい。その想いでいっぱいになるほど嬉しかったです。

開催後は、いきなりミートアップが満席になるほど盛況となり、まわりのスポンサーブースやピッチステージも参加者の方々でいっぱいになりました。

「人と人が出会い、つながる場」をつくりたい。

SaaS SHIFTを本当の意味で起こすためには、単に情報の伝達だけでは足りません。そこで何かを感じた人たちが出会い、つながることで、はじめて新たなものが生まれていきます。

当日はEventHubによるマッチングだけでも、200組以上の新たなつながりが生まれました。

ここで誕生したつながりが、SaaS SHIFTを加速する新たなウェーブになることを願いつつ、ぼくたちもそれを促進していきたいと思っています。

(↓CLOUD LOUNGEの写真をいくつか掲載します)

▲ 自分のポジションを伝えるバッジ。出会いを加速する仕掛けの一つ

▲ クラウドラウンジの様子。人と人が出会う場がつくれた

▲ FORCASブースの様子。たくさんの方々に来ていただきました

みんなの想いがつまった採用メッセージボード

当日、どのアイテムよりも持って帰りたかったもの。
それが採用メッセージボード。

参加者の方々が誰でも自由に自社の採用募集を書き込める巨大ボード。
この壁面には、たくさんの方々の想いと発想が描かれました。

最初は「クラウドラウンジの会場内にフォトジェニックな場所をつくろう」という安直な発想で設けていた一角でした。

でも、その一角がこのカンファレンスになくてはならない存在へと変わりました。

「人と人が出会い、つながる場」を実現するのなら、参加者の方々とのインタラクティブ性と、出会いを促進するような仕掛けをつくりたい。

そこから生まれたメッセージボードは、当日たくさんの方々に参加いただき、ボードのまわりはたくさんの笑顔で溢れていました。その光景は本当に素敵で、運営を忘れて居座りたくなるほどでした。

みなさん、想いのこもった採用メッセージとSNSシェアありがとうございました!

カンファレンスは「ビジョンを共有する場」

ぼくが今回のカンファレンスを経験して改めて実感したこと。

それは「カンファレンスは『ビジョンを共有する場』」だということ。

カンファレンスは短期的なマーケティング観点で考えると、全く割に合いません。会場費や施工費用、その他かかる莫大な予算の対効果として、すぐすぐの受注貢献は見込みづらいです。

短期的なマーケの成果を求めるならば、別のコンテンツをつくり、Web広告やもっと小規模なイベントを複数回実施して集客した方がよっぽど効率よくリードは集められるでしょう。

それにもかかわらず、なぜカンファレンスをつくるのか。

それは結局のところ、自分たちが実現したい世界、つまり「ビジョン」を多くの方々と共有し一緒に実現するため。

そのために、セッションというカタチで自分たちが伝えたい情報を発信し、空間づくりを通して参加者に体感してほしい世界をデザインする。

カンファレンスの真の価値はここにあると思っています。

今回ぼくたちが実現したかったビジョン。
それは「日本のSaaS Shiftを加速する」こと。

そのためにSaaS SHIFTの狼煙を上げるべく、SaaS企業が一堂に会するカンファレンスを企画しました。

参加いただいたみなさんとカンファレンスを通して、そのビジョンを共有し、狼煙を高らかに上げることができたことを本当に嬉しく思っています。

カンファレンスをつくるということ

カンファレンスをつくることは本当に辛く険しい、苦行の道です。

協賛で回われば、どれだけ想いを伝えても「うちがそのイベントに出るメリットってないんですよね」と軽く一蹴され途方にくれたり、「なんか忙しそうにしてるけど、それってなんの意味があるの?」と社内の理解さえ得られなかったり。

スポンサーが集まらなかったらどうしよう。セッションが決まらなかったらどうしよう。集客ができなかったらどうしよう。

夢の中でもひたすらその光景と不安にうなされ、何度も夜中に飛び起きることを繰り返しました。

ある日、会社のメンバーから「JJ(ぼくの呼び名)、無理せずちゃんと寝てね」と声をかけてもらったときのこと。
いつもなら「ありがとう」と言うところ、(俺だって寝れるもんなら寝たいよ)と思わず苛立ってしまったことがあります。このときはさすがにはっとました(笑)

カンファレンスの企画は、孤独の中での戦いです。
正直、全く割に合う仕事だとは思いません(笑)


じゃあなぜ、続けてこれたのか。

それはやっぱり「応援してくれる人たちの存在」でした。

ぼくを信じて自由にさせてくれた佐久間さんをはじめ、自分の仕事もハードな状況にもかかわらず、タスクを巻き取って全力で協力してくれた、FORCASのみんな。

企画段階から協力的に助言とサポートを惜しまず、支えてくださった方々。

なんの実績もないぼくたちを信じて、常に応援し続けてくださったスポンサー企業のみなさん。

良いセッションをつくるために、意見を交わし、打ち合わせを進めてくださった登壇者の方々。

ぼくの意味不明な要望と無理難題を忍耐強く聴き続けて、それを一緒に全力で表現してくださったデザイナーやクリエイターの方々。

直接の仕事の関わりはないけれど、ぼくを気遣って、いつも優しく声をかけてくれたり、何かできることはないかと献身的に助けてくれたユーザベースグループのみなさん。

「JJ大丈夫??」「SaaSway応援してるよ!」とたくさんの嬉しいメッセージや声掛けをしてくだった、FORCASユーザーのみなさん。

ここに書ききれないほど、本当にたくさんの方々に支えてもらったことが、カンファレンスを実現できた何よりの理由です。

本当に感謝してもしきれません。

カンファレンスの企画は孤独の道です。
でも、実は孤独ではありません。

自分のまわりにいる素晴らしい人たちとのつながりを強め、素敵な方々と新たに出会い、みんなと一緒になにかを創り上げることができる。

カンファレンスをつくることで、素晴らしい人たちとの絆を深めることができる。

これこそ、カンファレンスをつくる上で何よりも幸せなことであり、企画者が体感できる最高の特権だと思います。

SaaSwayは「まちづくり」。 ぼくらのこれから

SaaSway Conferenceはみなさんのおかげで、大盛況のもと終了しました。

現在のところ来年のカンファレンス開催はまだ検討していません。

というのも、今回のカンファレンスの目的は「SaaS SHIFTの狼煙を上げること」でした。そしてその目的はみなさんのおかげで達成できました。

なので、次に掲げる目的次第でどういうアプローチをするかは異なってくるだろうと思っています。

ですが、SaaSwayの世界はいよいよここから始まります。

今回SaaS SHIFTの狼煙はみなさんとともに、高らかに上げることができました。

この狼煙をもとに、人と人が出会い、つながることで、SaaSの世界をより良いものにし、その世界をさらに広げていく。

それはあたかも「まち」をつくることだと考えています。

SaaSwayはまちづくり。
そして、それはここからが本番です。

そのための企画はすでにスタートしています。
後日、新たな企画をどんどん発表していきます。

あなたとぼくたち全員で、SaaSの素晴らしい「まち」をつくっていきましょう。
これからもご協力よろしくお願いします。


末筆ながら、改めて今回カンファレンス実現にご協力くださったすべてのみなさん一人一人に心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました!

そして、一緒にビジョンを共創しているFORCASのみんな、いつも本当にありがとう。みんなが日頃各ポジションで頑張ってくれているからこそ、カンファレンスをつくることができました。カンファレンスは全員で創ったものです。

▲ 締めにFORCASメンバーでSポーズ。みんなほんとにありがとう!


さいごに:ご興味ある方だけどうぞ

さいごに、ぼくの今後の活動についてちょっと書いておきます。

ありがたいことに、8月には日比谷さんからのお誘いで、イベントマーケティングの祭典『BACKSTAGE 2019』へ登壇させていただくことになりました。当日は「イベントの仕掛け方(仮)」というテーマでパネルセッションをさせていただきます。

また、僭越ながらFORCASメンバーがSaaSwayのフォローセミナーを用意してくれています。当初定員30名で予定していたところ、すでに90名の方が申込みくださってるとか。。ありがたいけど緊張する。そして自分の写真がどアップ過ぎて恥ずかしすぎる(笑)


今後の活動としては、引き続きオフラインマーケティングの新たなカタチを目指して取り組むとともに、運営はどんどんメンバーへ引き継いでいこうと思っています。

そして、新たなコンテンツづくりやFORCASの企業ブランディングにより力を入れていきたいと思っています。


上記で書いた通り、SaaSwayはここからはじまります。そして、SaaSの世界をさらに広げていけるよう、ぼくたちは今後も活動していきたいと思っています。

一緒にSaaSを盛り上げてくれる仲間も募集しています↓
『日本にSaaS人材を。FORCAS、SaaSオープン採用を開始』

これからもみなさんと一緒におもしろい新しいカタチをつくっていければと思います。これからもよろしくお願いします。

▼ SNSで企画や考えたことについて書いてます
Twitter:https://twitter.com/jmagicpie
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酒居 潤平 (Jumpei Sakai)
読んでくださってありがとうございます。まだまだ試行錯誤の連続ながら、自分たちの日々の取組みから得た気づきをシェアしていきたいと思っています。