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主に古い日本映画の感想を置いていきます。 Twitterでは我が推し・森雅之の発言botを運営しております。

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    俳優・森雅之出演作品のまとめ

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    昭和20年代(1945~1954)の作品まとめ

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おしん 第1週感想(1話〜6話)おしん、家出する

朝ドラの女性一代記はだいたい回想形式が多いと思うので現代から話が始まるのは全く不思議ではないのですが、小林綾子がなかなか出てこない。 細かい予備知識はほぼ無しで見始めたもんだから、いきなりお家騒動から始まり渡鬼感満載の橋田壽賀子的台詞回し。 正直言って早々に挫折するかもと不安になってきた。 次男の仁がスーパーたのくら17号店を開店するその日に、母親のおしんが失踪。 どうも仁の嫁・道子とはあんまりうまくいっていないらしく、道子が嫁に来た時に娘の初を家から出すなど(これは初の

    • 何気なく『おしん』を見始めたら止まらなくなった

      今更ながら、『おしん』にハマってしまった。 前回再放送していた頃は、ああやっているんだと途中で気付いたものの、実際に見ることはなかった。 このnoteに現在置いている感想文をみていただけたらわかるかと思いますが、私は基本的に明治〜昭和中期頃までの時代を題材にした映画・ドラマが大好きです。 ですから『おしん』についても、いつかは見ておこうと思っていた作品でした。 なかなか重い腰が上がらなかったのは、あまりにも有名すぎる、あまりにも多くの人が絶賛している作品のため、天邪鬼精神

      • 『四人目の淑女』

        1948年 監督:渋谷実 出演:森雅之、木暮実千代、月丘夢路、三浦光子、濱田百合子、笠智衆 他 これ、某サイトのキャスト表ではモリマの役が何故か上原謙になってるんですよね。 何故なんでしょう。最初は上原謙がやる予定だったのか? とにかくこれは上原謙じゃなくてモリマなんです。 出征が決まった森雅之が4人の女性(木暮、月丘、三浦、濱田)に囲まれてハーレム状態で始まるお話。 この人たちは音楽学校のお友達ってことだそうですけど、なんとなく全員と男女関係がありそうな雰囲気でちょっ

        • 『人間模様』

          監督:市川崑 出演:上原謙、山口淑子、月丘千秋、斎藤達夫、伊藤雄之助、東山千栄子 他 異常なまでに博愛主義なイノセントボーイ絹彦さん(上原謙)が周りの人々の調子を狂わせていくおはなし。 絹彦さんの幼馴染でこのままいけば結婚するんじゃないかという相手が月丘千秋、その父親が斎藤達夫、上原謙の友人で社長している嫌な奴が青山五郎、その秘書で大陸から引き揚げてきた美形女子が山口淑子、絹彦さんのオカンが東山千栄子、ヨレヨレボロボロで怪しい伊藤雄之助は山口淑子の元カレ。 青山五郎って誰

        おしん 第1週感想(1話〜6話)おしん、家出する

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        • 昭和20年代集
          5本
        • 森雅之集
          6本
        • 昭和30年代集
          1本
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          1本

        記事

          『色ざんげ』

          1956年 監督:阿部豊 出演:森雅之、北原三枝、田中絹代、二本柳寛、芦田伸介 他 宇野千代の原作(そしてほぼ実話)を映画化。人気画家とその恋人の悲劇を描いた文芸作。 ソフト化もされておらず、名画座でもかかる機会は少ないらしい。 映画としての評判があんまり良くないのはわかってましたけど、観れるモリマ出演作品は全て観るのが私の生涯の目標なので… で、観終わった感想はやっぱり「うーーーーーん」でした。笑 森雅之演じる画家のモデルが東郷青児。 宇野千代は東郷青児の愛人だった

          『色ざんげ』

          『魔の黄金』

          監督:谷口千吉 出演:森雅之、志村喬、宇野重吉、星美千子、相馬千恵子 他 貧乏山師が金を掘り当てて大金持ちになり人里へ下りるがやがて転落していく、まさにタイトルどおりのおはなし。 森雅之は志村喬と組んで、一攫千金を狙って山生活をしています。 金を掘り当てた時の二人のはしゃぎっぷりといちゃつきっぷりはちょっと他では見られないというか、何だかレアなものを見たという気持ちになるんですが(笑)やがて志村喬は遺言を残して亡くなってしまう。 その遺言は、息子に金を分けてやって欲しいと

          『魔の黄金』

          『女性操縦法 “グッド・バイ”より』

          1949年 監督:島耕二 出演:高峰秀子、森雅之、斎藤達雄、若原雅夫、江川宇礼雄 他 女たらしのちょびヒゲ編集長・森雅之が方言丸出しだけどちゃんとすればめちゃ美人な高峰秀子に妻のフリをさせ、金持ちの令嬢と結婚するために女たちと次々手を切っていくラブコメ。 女たちも美人の妻を見てしまえばすんなり諦めがつくであろうという魂胆。 正式なタイトルは『女性操縦法 “グッド・バイ”より』 原作は太宰治の遺作ですが、元々はデコちゃんの出演を前提として太宰に執筆を依頼したものだそうで、と

          『女性操縦法 “グッド・バイ”より』

          華族の斜陽『安城家の舞踏会』

          1947年 監督:吉村公三郎 出演:原節子、滝沢修、森雅之、逢初夢子、津島恵子、清水将夫 他 ほとんど安城家の敷地内のみで話が展開される密室劇。 その安城一家、どう見ても華族にしか見えないキャスティングが素晴らしいです。 心優しいがプライドが高く現実を受け入れることができないお父様は滝沢修、同じく現実を受け入れられずヘラヘラしながらやり過ごしているお兄さまが森雅之、同じく現実を受け入れられない高飛車出戻りお姉さまが逢初夢子、一人現実を見据え、家族のために奮闘する末っ子が原

          華族の斜陽『安城家の舞踏会』

          悲壮感漂うプロパガンダ映画『雷撃隊出動』

          1944年 監督:衣笠貞之助 出演:藤田進、河野秋武、森雅之、月形龍之介 他 当時の実機がそのまま出ているということで、ミリタリーマニアさんにはたまらない作品らしい。 私はその辺の知識が全然なくていかんのですが、戦中の記録・資料としても、とても貴重なものかもしれません。 しかし海軍省のバックアップ付きで戦意高揚バリバリ系かと思いきや、もう誰が見ても負ける気しかしないという驚きの仕上がり(笑) アメリカの戦力に圧倒され、戦争末期の日本軍の厳しい状況を正直に克明に映し出してい

          悲壮感漂うプロパガンダ映画『雷撃隊出動』