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おしん 第1週感想(1話〜6話)おしん、家出する

朝ドラの女性一代記はだいたい回想形式が多いと思うので現代から話が始まるのは全く不思議ではないのですが、小林綾子がなかなか出てこない。

細かい予備知識はほぼ無しで見始めたもんだから、いきなりお家騒動から始まり渡鬼感満載の橋田壽賀子的台詞回し。
正直言って早々に挫折するかもと不安になってきた。

次男の仁がスーパーたのくら17号店を開店するその日に、母親のおしんが失踪。
どうも仁の嫁・道子とはあんまりうまくいっていないらしく、道子が嫁に来た時に娘の初を家から出すなど(これは初のことを想ってのことですが)いろいろとあったらしい。
とにかく嫁とその娘たちからは煙たがれてそうで、「どんな人生を歩んできた人も年を取ると煙たい存在になってしまうのか」と、なんとなく悲しい気持ちになる。

心配した大学生の孫の圭は、父にお金を借りておしんを探しに出かけます。
こっちの孫はおしんに優しそうです。
圭の父・希望(希望と書いてのぞみと読む)と仁、兄弟ですが全く顔も性格も正反対。
仁は見るからに野心家、希望は穏や家でお家騒動だ商売だのとは無縁っぽい。

希望の中の人は野村万之丞。年を取り過ぎでは…?


その頃、おしんは電車に揺られて山形県の銀山温泉に来ていました。
そこへ圭が颯爽と登場!

見つけるの早過ぎない?何故ここがわかったんだ…と思ったら、以前おしんから銀山温泉の話を聞いていたんですね。
それにしても感が良すぎる。
というか、ダメ元で山形まで来ちゃうのがすごい。

連れて帰ろうとする圭に、「当分は帰らない」と言い出すおしん。
圭は父親に連絡を入れますが、あちらは誰に連絡するのが筋だのなんだのと大揉めです。
そしておしん家出の責任を一族でなすりつけ合い。
怖いね…

おしんは圭を連れて雪がどっさり積もる廃村へ。
朽ち果てた実家を前に、涙を流すのでした。

この廃村はセットではなく、スタッフが探し回って見つけた本当の廃村だそうで。
おしんを演じる乙羽信子も、自然に涙が出たといいます。
このシーン確か一発撮りだったんじゃないかな。
確かに、セットで作った廃屋と本物の廃屋では感じるものが違うだろうなぁと思います。

家出してきた理由を圭に語るおしん。

次男、仁の育て方を間違えてしまった。
それはつまり、自分の生き方をどこかで間違えたのではないかということ。

一体どこで間違えてしまったのか。
それを探すための旅であり、それが「おしん」というドラマのテーマということでいいのかな?

おしん83歳?乙羽さんはこの時まだ59歳。


さて、第4回でやっと小林綾子おしんが登場。
両親、祖母、おしん、兄1人姉2人妹1人の大家族です。

はる姉ちゃんの中の人が仙道敦子。可愛い。


小作の貧しい暮らし。
主食は大根メシ、獲れた野菜を日用品に変えたりと、想像を絶する貧乏です。
大根メシはダシ次第で美味しくできそうな気もするが…

こんなに貧しいのに何故こんなに子どもこさえるんですか?と言いたいですが、娯楽も何もなさそうだし避妊方法もなさそうだし、仕方ないのか。
しかしそれで口減らしだなんだで奉公に出したり売ったりしちゃうんだからやはりいかがなもんかと。
おしんにも奉公の話が来ましたが、おしんは断固拒否。
貧乏でも家族みんなで暮らすことがまだ幼いおしんの幸せなのです。


これ以上子ども増やせないのにまた子どもができてしまいました。
真冬に川に浸かるピン子。
懐かしドラマ名シーンみたいなのでよく流れる、あのシーンだ!

昔何かでここだけ見た時は何をしているのかよくわかんなかったけど、子どもを堕ろすためだったんですね。
この川はセットじゃないし、普通に真冬の撮影です。
ピン子の女優魂すごい。ピン子は好きじゃないけどこのピン子は好きです。
しかしこのシーンが第1週で出てくるとは思ってなかった。
もっと後の話かと思ってたら…

母ちゃんの姿を目の当たりにしたおしんは、家族のためについに奉公に出る決心をするのでした。


橋田壽賀子は孫に話を聞かせるスタイルが好きなの?
『ハルとナツ』もそうだったよね。ばあちゃんが森光子で孫が今井翼だったっけ。
どちらも孫が優しい。こんな孫がいるじいじばあばは幸せだろうね。

第2週からやっと本番!
途中で挫折しなくてよかった。笑

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