呼吸と成長|目の前のこと
ヨガの知恵を子育てにー
ヨガをすることで、私自身、子育てがとても楽になりました。
いったいヨガの何がそうさせたのか???
一つに絞れないのですが、あえて挙げるなら、
・呼吸を意識するようになった
・ヨガで身体を動かすことで、感情をリリースできるようになった
・解剖学を学ぶことで、自分の身体の神秘を知った
ことかなと思います。
体を動かし、呼吸に集中すること。
激しい動きは必要なく、ただ呼吸を意識しながら、自分の頭、首、肩、腕、手、胴体、背骨、骨盤、脚、足の裏・・・などを感じながら身体を動かす。
呼吸をしながら、自分の筋肉は?骨格は?と感じていきます。
すると知らぬ間に自分の内側がスッキリしてきます。
内側に溜まっていた「余計なこと」が、「呼吸と体の感覚」に上書きされたように、「余計なこと」が消えてしまうのです。
「余計なこと」が消えると、何が残るのか?
目の前のこと
が残ります。
例えば、目の前にいる子どもさんが、咳をしているとします。
その咳はどんな咳?
湿った咳、乾いた咳、浅い咳、深い咳、高い音の咳・・・
呼吸のペースは?
速い、ゆっくり、変動性がある・・・
体に触ってみたら?
ゼーゼー感じる呼吸、ゴロゴロ感じる呼吸、正常な呼吸・・・
などなど、普段なら見過ごしてしまいそうな情報が見えてきたりします。
見えたら、何を優先すれば良いかが分かるので、解決への糸口が掴めたようなもの。
大人も子どもも関係なく、呼吸はとても大事な鍵を握っています。
私はアメリカで妊娠・出産を経験しているのですが、アメリカの妊婦健診は、初めの頃は胎児の心音だけをチェックします。(私の妊婦時代なので20年ほど昔の話ですが、笑)心音が正常なら、ちゃんと胎児が成長しているとみなすのです。妊娠中盤くらいから、赤ちゃんの心音と、母体のお腹のサイズを測ってくれましたが、もっと超音波などで赤ちゃんの位置を確認してくれないのかな、と思っていました。基本、心音が成長の証だったのです。
そんな経験から、私個人の意見ですが、この世に生まれてくると人間は肺呼吸に切り替わるので、心音を聞かなくても、呼吸が成長の証になるかなと思っています。
もちろんお医者さんに行くと、心音をチェックしてくれますが、日常では、子どもの呼吸を見ることで、その子の調子やちゃんと成長しているかが分かるのです。
この「成長」とは、体と心の両方です。
そしてこれは、私たち大人にも言えることだと思っています。
呼吸は、息。
『自分の心』と漢字で書くくらい、呼吸は自分の心と関係しています。
自分が緊張していると、呼吸は速く浅くなるし、リラックスしていると呼吸はゆったり均等になります。
ヨガではたくさんの呼吸法があります。呼吸をコントロールできるように練習するのです。呼吸をコントロールする練習 = 息「自分の心」をコントロールする練習なのです。
まずは、深呼吸することから始めてみませんか?
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