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ワークライフインテグレーション?~キャリア自律について話そう⑱

キャリアドリフト
パラレルキャリア
ライフキャリア
プロテインキャリア
キャリアトランスフォーメーション
キャリアトランジション

昨今、これほどまでに「キャリア」があふれています。
そもそも、本質的にはキャリアとは何のことなのでしょうか。

キャリアの語源

「キャリア」(career)は中世ラテン語の「車道」を起源とし、英語で、競馬場や競技場に おけるコースやそのトラック(行路、足跡)を意味するものであった。そこから、人がたどる行路やその足跡、経歴、遍歴なども意味するようになり、このほか、特別な訓練を要する職業や生涯の仕事、職業上の出世や成功をも表すようになった。(中略) なお、遺伝子の保有者、伝染病の保菌者などを指す「キャリア」(carrier)は、運ぶ(carry) からの派生語であり、違う語源の単語である。  

厚生労働省『キャリア形成を支援する労働政策研究会』

現在は、仕事を通じた生涯、人生全体を意味する概念として用いられていて、「キャリア」は、仕事や職業などを通じた人生そのものを指す言葉であると言えます。

さて、ここで、もっと自分に近づけて考えてみませんか?
「キャリア」…あなたの言葉で表現するとしたら?

十人十色のキャリア

キャリア…私は何を目指しているのか、
私がどのような状態になっていることなのか、
私のゴールはどこなのか、
キャリア…それは成功?達成?

私にとってのキャリア:
どういう感情で過ごしているか、が大事です。

仕事の充実5割、
趣味の充実3割、
恋の充実2割、

例えばこのような感じ。
仕事が緩くて物足りない、自分の得意分野を生かしていないと感じてしまう状態は自分には合っていません。

趣味には家庭や家族分野は入っていません。
何の役割も課されていない「わたし」の世界。
実はこの部分、この世界が大事。
<ここを軽く見ると、「キャリア」は総崩れに>
さて、ここで…
家族、夫婦、親子の充実という具合に、人それぞれです。
キャリアは人生丸ごと関わってきますから、仕事もプライベートも切り離して考えることはできないものです。

結局、難しいことではなく、
自分自身が、日々を、どんな気持ち、どんな感情で過ごしていたいのか。
それこそが、キャリアの行きつく先だと私は思います。
ということは、他人が評価するものではない,、ということ。

今こそ大切なのは、意思表示です。
自分はどんな感情とともに生きたいのか、
どんな感情を手に入れたいのか、
そのために、会社に、家族に、友達に、どんな助けを求めているのか。
それを話すことです。
なぜならキャリアはあなたに関わっている人を巻き込む「人生」そのものだからです。
そして大事なことは、その過程(対話から生まれる全てのこと)にこそ、素晴らしいことがいっぱいあるということです。

ワークライフインテグレーション

さて、これですね。
ワークライフバランスの進化系と言えばいいでしょうか。
そもそも「バランス」こそ人それぞれ。
今は仕事に100%かけたい!というステージに立っている、そんな人生の局面を迎えてエネルギッシュに動きたい時かもしません。

その逆もあり。今は休む時。

キャリアブリッジ

これは最近ではプラスに受け取られるようになりました。
慣れ親しんだ仕事の毎日、変わらない生活…それを一変させる。
そこでの経験、気持ち。ここから得たものはまた、何物にも代えがたいものなのです。(ここに企業は関心を示しています)
それはまさに、次への架け橋。またあなたが新しい船に乗って、こぎ出そうとする時の新たなカードになります。

打ち込める仕事がなくて先行きが不安…
そんな時こそ、人生100年時代・変化の時代という今まさに飛び交っている言葉を考えてみませんか。

ストックよりフロー

という言葉を使います。同じ仕事をするよりも変化に対応できる働き方を。チャンスが来たらすぐに飛び乗る柔軟性も大切です。
時に「固執」は自分では気付かないものではありませんか?
やってみたいけど全く道が開けない、という場合は他の道を探ってみる時が来ているのかもしれません。

キャリアドリフト

想定外も受け入れてみる。
これは、あえて流されるという「漂流」です。

さて、ワークライフバランスの進化系である<ワークライフインテグレーション>。

これはつまり:
仕事とプライベートを行き来しながら、生産性の高い働き方と生活の質の両方を高める、ということ。

最後に:自分探しとキャリア自律は違う
度々この質問を受けますが、会社という場所は、働きによって対価を得る場所でる。生活の基盤を作るための場所でもあります。
組織は異なる人が共に働き、様々な創造を行う場所です。それは利益を生むという私たちが頼りにしている会社の存続をかけた取り組みです。

だからこそ、その時その時を迷いなく取り組まなければなりません。
「迷える子羊」の時間としっかりと分けなければなりません。
目の前の仕事に真摯に取り組めないことと「自分探し」は別次元のことということです。

いかがでしたか?
生活の質は感情の質だと考えてみませんか?キャリアとは、仕事とプライベートの人生丸ごと。どんな感情でいたいのか、そのためにはどうしたらいいのか、それを考えることが大事なことだと思います。



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