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東大生も答えられない『本質の本質』

我々は、よく「本質」「本質的」という言葉を使いますが、皆さんはこの本質という概念についてどれくらい説明できますか。少し考えてみてください。

自分で言うのもなんですが、この質問が面白いのはクイズ受験勉強IQテストとはまた違ったベクトルの頭の良さが必要です。ゼミで話をしていたこともあり、東大生をはじめ、様々な学生に上記の質問をしたことがありますが、きちんとした答えや考えを持っている子はほとんどおらず、なんとか筋道をつけて自分の考えを話そうとできる子ですらほぼいませんでした。

この質問、学校で教えてくれるわけではないので当然と言えば当然(…でいい訳ではない)ですが、この質問は本を1万冊読んだり哲学を専攻したような人でもすぐに答えられる人はいないので、かなり難しいのは間違いないと思われます。
もちろん辞書には項目もあり、説明も書いてありますが、読んで腑に落ちるような感覚になるような事はありません。

この事はいかに「本質の本質」というのが理解されていないか、世の中にそういった情報がないか、という話でもあります。

しかしながら、我々は何故かこの本質的だという感覚を持ち、さらに沢山の場面で共有できています。我々はきちんと言語化できないものに対し、同じ認識を持っている上に、非常に大事なものとして扱っています。これはとんでもない事です。
色や味などの感覚的なものもよく言語化したり、伝えたりするのが難しいというように言われますが、本質はこれらのように同じものを食したり見ることができる(確かめられる)ものではなく、尚且つ、そこまで多くの、日常的に本質を感じるというような体験をしているわけではないのです。にもかかわらず、我々は各々の理解や体験から本質という感覚を共有できているのです。当然本質・本質的という概念は浸透しており、あらためて考えてみると、これはかなり凄い話だと思いませんか。

いきなり答えを書いてしまうのも勿体無いので、分けて書くかyoutubeなどの動画にして出そうかなと考えています。
勿体ぶるわけではありませんが、東大生でもまず答えられない質問なので、もし考える事ができる人は相当に頭がいいか、特殊・稀有な能力を持った方だと思われます。また、私より正しい答えを出せる人もいるかと思われますので、自分の能力を試す機会だと思って考えてみて下さい。
(よかったらコメント書いて頂けたら嬉しいです)


次世代情報戦略研究会という我々のゼミでは、こういった様々な概念について考察したり、言語化するような事をよく行っています。理系の人間も多いので、普段はかなり理系寄りの話をすることも多いのですが、思考能力を身に付ける基本として言葉や概念について必ずどう考えていくかの話をしています。

このように概念を言語化することで、これからの社会に大切な人間とAIの違いや、新しい物事の捉え方や真理を探究できる力が身に付きますし、社会を進化させていく一助になるのではないかと考えて活動をしています。どちらかと言えば、AIやIT系の話をするよりも、人間の持っている脳機能・情報的機能や社会にある情報的な仕組みなどを解き明かすような話の方が盛り上がることが多いです。

そして、情報的世界人間の内と外にあり、またAI社会の本格的な到来により、真の情報的素養が必要になってくる時代になりつつあります。まだ大した情報を出しているわけではありませんが、これから少しずつ活動を広めていきたいと思います。

本質の本質についての話は次回以降に書きたいと思います。

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