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リファレンス音楽

僕は、音響技術がほしく大学卒業後、音響専門学校に進学しました。

その当時、リファレンス音源というお題目がありました。

リファレンス
直訳すると、参考とか参照。

エンジニアは、
いつも同じスタジオで作業をする訳ではなく、
いろいろなスタジオ、環境だったりで作業することも少なくありません。
あとは、エンジニアも人間。
毎日「聴こえ方」も変われば、天候・気温でも「音」は変わります。
そんなとき、
自分の基準、指標、調整のため
リファレンスの音源を聴いて
今日の自分と向き合います。

他にも、、

リファレンス音源の目的
・ヘッドフォン・スピーカーの性能を確かめる
・こういうMIXがしたい!の参考
・音創りに関して流行りの確認
などなど

自分の中で設定しておくと
心のよりどころになります。

さまざまな役目を担うリファレンス音源
こと、耳を慣らすために使ってきた楽曲の一部ご紹介したいです。

○Right Out of My Head / BOZ SCAGGS

気になる方はこちら

アルバム「Other Roads」 4曲目の楽曲です。
僕が専門学校で教えてもらった1曲。
この曲が何がいいか?ですが

(なぜリファレンスにした??)
・パートが順番に入ってくる
・(そのため)定位感がわかりやすい
・学生にはもってこい

音楽の聴き方って自由だけど仕事にしていくためには、
相応の聴き方みたいなものが必要になります。
(何の楽器が、どこから聴こえるかみたいなとか)
当時の僕からすると、順番に楽器が入ってきてくれることで、
聴き方を養うことができたかなと。
そーいった意味での初めてのリファレンスでした。

○Building the Church / Steve Vai

気になる方はこちら

アルバム「Real Illusion:Reflections」1曲目の楽曲です。
言わずもがな、天才ギタリストですかね。
インストは好きです。
あまりハードロックに触れてきたにんげんではないです。
ロックという表現では落ち着かないアルバムですかね。
(といっても1曲目ばかり聴いてました笑)
当時のチーフに勧められ聴くようになりました。
憧れの先輩のマネでリファレンスに笑

(なぜリファレンスにした?)
・Gtという楽器が苦手だった
・展開の広がりが個人的にその日の調子が確認しやすかった
・なにより、スーパーチーフのリファレンスだった

○Hung Up / Madonna

気になる方はこちら

最後の1曲。はい、マドンナです。
アルバム「Confessions on a Dance Floor」こちらも1曲目の楽曲。
きっかけは、新人真っ只中の僕がいたスタジオで、
スピーカー総入れ替え(3チェーンも)という大イベントがあり、
しこたま色々なスピーカーを聴く機会がありました。
(めちゃいい経験!なかなか総入れ替えなんかに立ち会えない)

チェックのため、いろいろなCDを聴きまくって、
そこで出会った1曲。当時はやったアルバムってだけかも笑

(なぜリファレンスにした?)
・チッチッチッと時計の音〜VoのみIn(Voの響き確認)
・その後、フェードインしていきつつ広がっていく展開
・ロー感の確認がしやすかった

当時、個人的に今日の自分はどう?
で使っていた素敵な楽曲たちをいくつか書いてみました。

さまざまなケースでリファレンスを用いることはあると思います。
・こんな雰囲気にしたい
・こんな音創りしたい
・MIXのアプローチの引き出し

用途目的でリファレンスは変わりますが、
自分チェックにおては、正直、
好きな曲
でいいと思います!

それって、好きだからよく聴くだろうし、
だから、
あれ、今日〇〇が聴こえずらいなとか
あれ、こんなスッキリ聴こえる?
とかその日の自分に気づきやすいと思うので笑
(実際、今はそのときよく聴く曲をリファレンスにしがちです)

ここまで書いて、
結論それかい!って思ったひと
ごめんなさい。

先ほども書きましたが、
自分のリファレンを持っていると
心のよりどころになりますので、
そんな楽曲に出会ってください〜

何かのとっかかりとして「リファレンス」気になったひとは
ぜひ上記の楽曲も聴いてみたください!

ここまで読んでいただいたみなさま
感謝でございます!


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