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ホテルサービス その303 - colonial -

イギリス統治時代を経た都市マレーシア🇲🇾

プラナカンと言われる中華系移民の末裔と言うかパパニョニャが馴染み深い言葉としてご存知の方も多かろう。

インスペクションしたホテルのスタッフは伝統的なコロニアル文化継承者でもある。

コロニアルの善し悪しは別で述べるとして。
発展途上国の笑顔は秀逸である☺️

今回はコロニアルだったからこそ受け継がれたサービスを随所に体験いたしまし。

日本の規律正しさとは正反対のフレンドリーな立ち居振る舞いはホテルとして最高の安心感。

この安心感の根本はなんなのかと考え出た答えは日本語でチップ(削片)多くの方々が間違えているチップ(カケラ)の意味。

正式には『 To Insure Promptness. 』
心づけ💰ティップ(T.I.P.)のことを表す。

元来TIPの意味で使われて来た歴史に裏付られて脈々と継承されたコロニアルサービスは特に欧米人の支持を得て世界に広まった🌍

ヨーロッパ発祥のホテル文化はコロニアルを通してサービスを競う様になりその恩恵がTIP💰であることは間違いない。

日本では馴染み薄いTIP💰
その違いは一律徴収されるサービス料。

計算が簡単で「特に気を使う必要もない」
それだからサービスの向上を妨げている事は沢山の見識者からも伺う言葉。

日本にもTIPをの声もあるのだが…

「和を以て貴しとなす」集団の中で異質な存在に弱い日本人気質が邪魔し実現に至らず。

コロニアル形式ホテルを有する国も近年TIP目当てのサービスではなくホスピタリティーの笑顔に変化し始めています。

しかし繊細さの欠損は言うまでもなし。

もとよりTIP目当てではない珍しい国であり「もてなしの国」と言われる日本🇯🇵

TIPに頼らなかった事から独自の「優しいもてなし文化」の発展継承に繋がったのでしょう。

そんな日本は世界一の接客を行なっている豊かな国だとあらためて感じ取れました。

明日はウェルカムフルーツについて…
書いて参ります✍️

HOTEL DIRECTOR

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