見出し画像

ホテルサービス その27 - 濃縮果汁還元 -

濃縮果汁還元。
この表記は外国で搾った果汁の水分を90%以上取り去ったドロドロ液体であるということ。

本来重量の1/7に凝縮された濃縮果汁は低コス大量輸入に適していて需要供給アンバランスな日本でも重宝していると言っても過言ではありません。

しかも日本国内の100%ジュース表記を良く見ると99%の品は濃縮果汁還元と書いてあります。

そうですペースト状果物の成分はALL外国産。
それをジュースへ戻すときは日本水でのばす。

要するに現地で採れた本当の果汁では無く100%表記に違和感は残りますよね🍇

だけど、国内スーパーの陳列棚に蔓延っているものはほとんど全て濃縮果汁還元の製品です。

今更なんなんだ!と思われる読者へ知っていただきたいことがございます。

それは『濃縮果汁還元』として輸入された液体を水で戻して作ったワインがあるということを…

そもそもワインとは特定の土地で収穫した熟した葡萄ジュースを発酵し醸造したもののはず🍇

そこには天然のブドウ糖が関係しています。

ワインと名乗るもの全て土地の生醸造用ブドウを使った伝統的な製法で造られているのです。

ところが、日本では醸造用ブドウ栽培が少ない事に需要が高まりワイン消費は伸びています。

しかしながら、日本にはワイン法がないために起きる「不可解なワイン」が世に出ているのです。

話は戻り濃縮果汁還元で造るワインとは!
・濃縮果汁還元を日本の水で液体へ戻す。
・その液体へ酵母を加え発酵させる。
・発酵が進むとワイン?に変化してしまう訳。

これで国産ワインとして販売可能になり、堂々とワインと名乗っている模造品?ですよね。

中には穀物で精製したアルコールを割水した醸造アルコールで濃縮果汁還元を液体へ戻しワインとしている場合もあるかもしれません⁉︎

こうなると完全なる偽物であり「二日酔いの元」であることは間違いない。

そこまでは信用したくはありませんよね。

これらは日本のワイン法がない盲点をついた製法によって知らない消費者の拡大は進むのです。

醸造したワインをバルク輸入している事で低価格ワインは提供されて来たのだが…

濃縮果汁還元までワインになっているとは……

あなたの晩酌ワインは🍷本物ですか?

近年の日本ワインは品質も良くなり国際コンクールでも賞を頂く様になってます。

それでも普及のためなのか?
濃縮果汁還元ワインとして販売している事はメーカー努力と考えなければいけないのでしょうか?

アルコール飲料について、本物と紛い物が混在するのは日本だけなんですよ困ったもんだ。

魚拓ワインは本物です!
飲むリエの蘊蓄🍷

次回はバイキング料理について…
書いてまいります✍️

HOTEL DIRECTOR

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?