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2024大学受験レポート~深刻になりすぎず、行き当たりばったりも一つのやり方

共通テストで高得点を取って早稲田大学へ行くという目論見が外れ、急遽一般受験に切り替えて幸運にも目的を果たすことができた息子。その受験を見ていて気付いたことを前回、主に共通テストについて書きました。

①共通テスト対策は効果あり
②共通テスト利用入試への出願は複数の角度から検討
③出願先は厳選する
④共通テストでとにかく一校確保できるのは大きい

続きは主に気持ちの面の話です。

⑤やる気ゼロの時の最低ルーティンを決めておく
元々熱心ではなかったけれど、夏前にコロナにり患して体調を崩してから本当に勉強がいやになったらしい息子は、夏休み頃は受験に対してかなり投げやりでした。
それでも親の前で堂々とサボり続ける図太さもなく、「一応勉強してます」的ポーズのため「英単語」と「数学」だけはやっていました。
単語はよくネットにあがっているシス単の確認プリント。できなかった単語がなくなるまで機械的にとにかく繰り返すだけ。
数学は唯一「それほどいやではない教科」だそうで、気が向いた時にチャートの問題を解く。
今聞くと、夏休みはサボりまくっていたとのこと。でも、うしろめたさのあまり仕方なくやっていた英単語と数学が後で確かに役に立ったそうです。
というわけで、どうしても勉強したくない時期は「機械的にやれること」「他の教科よりはましな教科」を続けておくだけでも効果はあると思います。

⑥状況次第で柔軟に(節操なく)方針を変更する
受験が始まり、共通テストの結果が出たら、それによって受験校を大きく変えることも全然ありだと思います。どれくらい点数が取れたかだけでなく、どの教科でどれくらい取れたのか(取れなかったのか)によって、共通テストのみの受験方式は合否が変わります。
特にうまくいかなかった場合は、次に取れる選択肢に目を向け、共通テストの評価割合が小さい、もしくは利用しない受験方式に出願先を変えることもありでしょう。
もう一つ思ったことは、これは戦略的とは言えませんが、本当の気持ちをぶつける選択肢を残してもいいということ。共通テスト利用ではだめだった、でもあんなに行きたかった大学だから一般受験も受けることにする、のも自由です。
自分の受験なのだから、節操なくてよいのです。

⑦高望みだからこそ、思いきりやれる 
結果的にですが、息子は受験を考えてすらいなかった一般受験で希望の大学に入ることができました。
なぜだと思う?と聞いてみると、運を別にすれば、
・共テで合格校を確保できていて、浪人だけはないという安心感があった。共テのように「これで決まるんだ」という怖さがなかった。 
・そもそも受験を考えてもいなかった試験なので、ダメ元だと開き直れた。
・1カ月限定だったから、早稲田の難問のための勉強にも耐えられた。ずっとこれを目指していたら途中でいやになってやめていたと思う

だそうです。
受験への向き合い方は人それぞれ。コツコツ型も、爆発型もいるし、大きなエネルギーをそそぐ人も、片手間にやる人もいるでしょう。
大学受験は人生最初の20年でまあまあ大きなイベントですが、深刻になりすぎず、そのとき自分が取れる最善の手段を使って乗り切る、というやり方もあります。そう思っておくと、少し気が楽になるかもしれません。

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