本当の自信
「自信」という言葉を辞書で調べると以下の意味が出てきます。
自信とは、自分の能力や価値、信念を信じることであり、一般的には能力を信じることとして使われやすい印象です。
例えば、国語が得意で毎回90点以上とっている子は、国語のテストで良い点数をとれる自信があります。
自分だったら国語で良い点数がとれると自分を信じることができるからです。
しかし、同じ子でも不得意なこと、社会は頑張っても40点しかとれないのであれば、社会のテストで良い点数をとれる自信は持てません。
自信は過去の実績をもとに形成されていくものだと言えます。
できる自信はなかったけどやってみたらできた。練習していくうちに上手くなって自信が持てるようになるといったこともよくありますよね。
ただ、何かができることで持てる自信はもろく、どうしても不安定になりやすい。
その土台にあるのが自己肯定感になります。
自己肯定感は何かができるかどうかは抜きにして、ありのままの自分でも価値があると思える感覚です。
別にテストで良い点数がとれまいが、運動ができまいが、どういう状況、結果であっても自分の価値は揺らぎません。
だから、この感覚、自己肯定感を高めましょうというのが最近の風潮になっていますが、正直違和感があります。
「価値がある」「肯定」といった言葉がある自己肯定感は、「価値がない」「否定」と表裏一体になるからです。
ありのままの自分に価値があってもなくてもいい。
自分を肯定しようが否定しようがかまわない。
何をしようがどう思おうがどう考えようが、ただそこに自分という存在があるだけ。
そういう姿勢の中に本当の自信があるのではないかと思っています。
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