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【 がんでも、ぐっすり眠りたい 】

がん患者さんの3割〜5割の方は、なんらかの睡眠障害を経験していると米国国立がん研究所 (NCI) が配信している情報データベース「PDQ」で明らかになっています。



睡眠障害には主な原因として

・身体的原因……(嘔吐や発熱、疲労など、『がん』そのものによる症状)

・薬理学的原因……(治療に使うステロイド剤や中枢神経刺激薬などによる影響)

・精神的原因……(病気に対する不安や恐怖などから発症したうつ病、適応障害など)

・生理的原因……(入退院による生活環境の変化など)

があります。



睡眠障害のタイプは

(1)入眠および睡眠持続の困難
(不眠症のこと)

(2)睡眠覚醒周期の障害
(昼夜のサイクルと体内時計のリズムが合わないため、自ら望む時間帯に睡眠をとることができず、活動に困難をきたすような睡眠障害のこと)

(3)睡眠関連呼吸障害
(睡眠時無呼吸症候群など)

(4)日中の過剰な眠気
(時と場所に関係なく居眠りを一日に何回も繰り返えすこと。
さらに、喜怒哀楽の感情の激しいとき急に顔や首、手足の力がかくんと抜けるという症状など)

(5)睡眠時の不完全覚醒に伴う機能障害
(睡眠中に生じるねぼけ、夜尿、歯ぎしり、悪夢など望ましくない現象のこと)

の5タイプに分類されますが、がんの患者さんの睡眠障害は、(1)または(2)であることが多い様です。



対応法は、睡眠障害のタイプが、(3)~(5)の場合は、それぞれ睡眠医学に基づく専門的な治療を受けることになります。

(1)もしくは(2)については、きつい副作用によって睡眠障害になり、体力が消耗しているような場合には、治療のスケジュールや薬の処方を検討してもらうなど、主治医との相談や患者さん自身の工夫で対応する形になることが多いようです。



『がんになった』というだけでも精神的なストレスが掛かります。
くわえて化学療法などを行なっていると、身体的にもストレスが掛かりますので、睡眠の質が落ちてしまうこともあるでしょう。



こんな時、一つの手段として、手技療法で頭蓋骨や仙骨の調整をおこなうことで、脳や自律神経系をリラックスさせる事や、状態にもよりますが、可能であれば歩くことも有効な手段だと思います。



いろんな手段を使いながら『がん』がいい方向へと向かうようにする事が大切だと、がん患者さんの施術をする中で常々思います。






〜健康で豊かな人生を〜
自然療法サロン こうゆう
https://www.shizennryouhouinn-kouyuu.com/index.html



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