<植物のちから>秋の七草
こんにちは
jiwajiwaの塚本です
秋にも七草があるのをご存知ですか?
春の七草は七草粥でも知られていますが、
秋の七草は食べるのではなく見て楽しむものだそう
奈良時代の歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)が万葉集で詠んだ歌が
秋の七草の始まりと言われています
・秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花
・萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花
1つ目の歌で、秋の野に咲いてる花は7種類あると詠い、
2つ目の歌ではその7種類の花を挙げています
<秋の七草>
萩の花、尾花(すすきの別名)、葛花、撫子、女郎花(おみなえし)、藤袴、
朝貌(桔梗のこと)
秋は紅葉する草木の美しさが目立ちますが、野の花が美しい季節でもあります
秋の七草は、すすき以外は薬草として親しまれてきた草花なのだそう
<萩の花>
くさかんむりに「秋」という文字どおり、秋を代表する花です。秋のお彼岸にお供えする「おはぎ」の名前の由来。
効果効能:女性のめまいやのぼせ(根)
<葛>
葛の根からつくる葛粉は葛きりや葛餅など和菓子に使用されます
効果効能:根は生薬“葛根(かっこん)”として解熱・鎮痛薬
花は葛花(かっか)としてめまいや悪寒
▲吉野葛の花
<撫子>
日本女性の清楚さをあらわす「大和撫子」の撫子のこと
効果効能:消炎や利尿作用など(全草、種子)
<女郎花(おみなえし)>
優雅で美しい花として古来から親しまれてきました
効果効能:鎮静・抗菌・消炎・抗菌など(根、全草)
<藤袴(ふじばかま)>
花に香りはありませんが、乾燥させると桜餅の桜葉のような香りがするため、香料としても用いられてきました。
現在は絶滅危惧種で、野生の藤袴はほとんど見られないそうです
効果効能:血糖降下・利尿作用など
▲絶滅危惧種の藤袴
<桔梗>
多くの武士の家紋としても使われてきた桔梗
明智光秀の水色桔梗の家紋が有名ですね
効果効能:去痰・鎮痛・鎮咳作用など(根)
季節の草花の美しさには、その草花がもつ“ちから”もあらわれてるように思います
紅葉狩りに出かけるときには、視線をおとして草花の美しさを楽しんでみてはいかがでしょうか
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伝え手プロフィール
jiwajiwa 塚本 佳(つかもと けい)
京都出身、8歳と3歳の娘がいます。大阪・東京で会社勤めをしていましたが、
結婚をきっかけに奈良に引っ越してきました。リネンやお香が好き。
家族でゆっくり食卓をかこむとき、ほっこりした気分になって幸せだなぁと感じます。
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