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ボイトレに必要なマインド

こんにちはこんばんは。
大阪梅田のボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのボイストレーナー兼代表、ジウコトモニタです。

今回はボイトレに必要なマインドについて。

ボイストレーニングというものは、その名の通りトレーニングなので、筋力UP的なイメージを持たれている方もいらっしゃるかも分かりませんが、案外頭脳プレーというか、思考だったりイメージだったり(左脳と右脳的な)、頭を使うことが多いです。

ただやみくもにボイストレーニングをするだけではなく、効率UPを図るためのマインドセットを解説していきます。


この記事の権威性を示すために簡単に自己紹介をしておきます。

ジウコトモニタ

ボイストレーニング歴15年、クリアボイス創業10年弱(2020年現在)
これまで、メジャーアーティストやTVタレント、芸人、アイドル、アナウンサー、ラジオパーソナリティなど、声を使う仕事で活躍される方のボイストレーニングを数多く担当。
その中で培ってきたノウハウで「僕にしかできないレッスン」を確立、クリアボイスミュージックスクールを立ち上げ、大阪で不動の人気を誇るボイトレスクールにする。
現在はボイストレーナーの育成も行っている。

といった感じで、今回はフィジカルの部分ではなくメンタルの部分の解説をしていきます。


まずは自分の体を理解する

ドラえもんってどんなキャラクターですか?


突然の質問で戸惑うかと思いますが・・・


ネコ型のロボットで・・・
体が青くて・・・
ポケットから色んな道具を出して・・・
のび太を助けて・・・
どら焼きが好きで・・・


と、おそらく大抵の方がすらすらと答えられるでしょう。

これは、あなたがドラえもんを理解しているからです。
理解していることはすらすらと説明ができます。


では、声ってどうやって出るんですか?


さて、すらすらと説明できた方がどれくらいいたでしょうか?

説明できなかったということは、それだけ理解が足りないからと言えます。


理解が深まれば深まるほど、「なるほど、ここがこう動いて・・・なら、こういった練習がいいんじゃないか・・・」という予測がより確かなものになってきます。

日々のトレーニングの合間に、是非発声の仕組みや筋肉の種類を勉強してみてください。

[参考記事:発声のチェックポイント-最強のボイストレーニング論]


右脳と左脳のバランス

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ところが厄介なことに、人によっては考えれば考えるほど、筋肉が萎縮してしまって思うように発声できないといったタイプもいらっしゃいます。

なので、この「右脳と左脳のバランス」がとても重要なんです。

知識を理解し、「ふーん」くらいに留めておいて、あとは感覚を頼りに感じるままに声を出す。
上手くいかない時は知識(理屈)を改めて確認する。

ロジック(論理)とセンス(感覚)のバランス、なんて言ったりします。

僕のレッスンでも、「それは○○筋ですか?」みたいな、一つ一つを考えようとし過ぎる生徒さんには、「まあ、それは置いといて、思うがままに声出してみ?」と言ったりします。

思うがままに声を出して上手くいった時に、「今いい感じやったやろ?それはね・・・」とロジックを解説したりします。

現在独学でボイトレをされている方がいらっしゃったら、このバランスは是非大事にしてください。



何より体の感覚と客観的な耳に頼る

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よくメールやオンラインサロンの質問であるのがコレ。


「これってミックスボイスですか?」

YouTubeで一時期流行った、「ミックスボイス判定お願いします」ってヤツ。


なんやねん、ミックスボイス判定って・・・


ほぼ100%僕はこう返します。

「それが何ボイスかの前に、その声が自分でいい声だと思う?」


けっして「その声よくないよ?」という意味ではありません。

「自分がその声が好きで、しんどくないなら何ボイスでもよくね?」

という意味です。

ボイストレーニングのゴールはミックスボイスの習得です。

それについては別記事で嫌というほど書いているので、そちらに任せます。

[参考記事:ボイスの何を鍛えるの?-最強のボイストレーニング論]

なぜミックスボイスかというと、「本来自然とそうなるはずだから」です。

自然とそうなる声なら、何のストレスもなく出せるはずだよね?ならそこを目指そうよ、ということです。

つまり、ミックスボイスがゴール、と書きましたが、ミックスボイスはあくまでも“手段”であり、“目的”は、ストレスなく自由に声を操れるようになること、です。

この“目的”“手段”についてはまた近いうちに“鋼のメンタル論”で書いてみようと思います。


何が言いたいかと言うと、ボイストレーニングを行うなかで、以下の事は常にチェックしなければならないということです。

ボイストレーニングでチェックすること
1.しんどくない発声ができているか
2.その時の声が自分で納得できるか

この2.を完全に無視して「ミックスボイス判定」を依頼してくる方が非常に多いように思います。

逆に言えば、この二つをクリアしているのであれば、判定をお願いする必要もありませんよね?


常に客観視(聴)

当然、自分自身で思う「イケてる!」と、他人が聞いた時の率直な感想のズレは擦り合わせていく必要があります。

もちろん、「人がどう思おうが俺はこの歌い方が好きだ!」というものをお持ちであればOKです。

ですが人に聞かせたいという思いがあるならば、良し悪しの判断は他人になります。

とは言っても「俺(私)の歌、どう思う?」なんて聞けませんよね?

そこで重要になってくるのが客観視(聴)


これには色々な方法があると思います。

客観視(聴)のポイント
1.まずは自分がいいと思うこと
2.できるだけフラットな気持ちで自分の歌声を聞く
3.理想の歌声のアーティストと比較する

自分で自分の歌を聞くのはなかなか厳しいですが(僕も未だに自分で聞いてガッカリします)、聞けば聞くほど、良い部分も良くない部分も明確になっていきます。


まとめ

では最後にまとめておきましょう。

ボイトレに必要なマインド
・まずは自分の体を理解する
・右脳と左脳のバランス
何より体の感覚と客観的な耳に頼る
・常に客観視(聴)

ボイトレの時に頭の片隅に置いておいてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。
ジウコトモニタ

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