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気候変動と政治

ここ数ヶ月、気候変動やエシカル、サスティナブルな生き方について情報を集め、小さなことからトライしている。

その中で、ナショジオで公開されている「地球が壊れる前に」- Before The Flood 2016年公開フィッシャー・スティーブンス監督 -を今更ながら拝見した。

世界各国の気候変動に対しての対策や力の入れ方、そして地球上における格差や先進国と呼ばれる国と後進国と呼ばれる国の不平等感などが描かれていて、とてもわかりやすかった。(先日書いた食肉と気候変動の関係ついてもわかりやすく触れられています)

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ディカプリオが世界各国の重要人物や保護団体と対談しながら世界の実情を知っていく流れのドキュメンタリー。オバマ元大統領やローマ法王、イーロンマスクなど、それはもう各業界のすごいメンツと対談していたり(どこまで本心で語っているかはわからないけれど)、今地球に起きている事実が描かれていて、私も新しく知る内容もたくさんあり勉強になった。


その中でも一番驚きと怒りと悲しさがこみ上げたのが、石油関連会社と政治との関係。

トランプ現大統領の発言にも愕然(まだそんなことを言ってるの?アホなの?)としたし、何より自分が一人が太刀打ちできないような巨大な組織と組織の関連性、その上で成り立っている社会の構造の危うさ。

これは、つい最近起こった(人々の関心を最大限に集めた)Black Lives Matterの運動のベースにある問題と通ずるものがある。


世界的に政治が差別を容認(表立ってではない)しているように、政治が環境破壊を容認(表立ってではない)している。

結局は、金の流れが政治を動かし、世界の流れを決めている。
そして私たちはその恩恵にあやかって生きている(ここが一番大事)。


これまでの私は一応選挙には行くものの、政治に関してそこまで熱心ではなかった。
”私一人の意見を言ったところでどうせ世界は変わらないんでしょ”なんて、長年そっぽを向いていたのである。

なんとも情けない。

このドキュメンタリーも、Black Lives Matterに関しても言えることは、知識と意志を持って、声を上げることがとても大切。


私は基本、あまり怒ったり騒いだりしない、温和な人間だと(自分では)思っている。怒りという感情がたぶん人よりも少なくて(爆発したらすごいんだけど)、普段から和やかに生きていたいのだ。

だけど
今の私はたぶんめっちゃ怒っている。

これまで大事なことを見ないようにしてきてた自分に対しても、平気で恥ずかしいこと言っちゃう国のトップに対しても。


大事なことは、目には見えない(サンテグジュベリの好きな言葉)。
けど、見えないまんまじゃなくて、見ようとする姿勢を持つことを、諦めちゃいけない。

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