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デザインの小話006_八戸工場大学

これは2019年の後半に、急遽個展をすることになった私が、慌てて捻り出した企画『10点展』のWeb版である。東京から青森県十和田市に拠点を移してから、携わってきたお仕事の中から珠玉の10点を選んで、プロセス(解説文)とともに紹介しようと考えた。いわば7年間の集大成とも言えるかもしれない。
その10点を、1点ずつ、紹介していこうと思う。本日はその第6回目。作品は順不同。作った順番や年代の順もバラバラである。

第5回は↓こちら
カフェが作る新店舗「日本料理屋」のロゴマークを担当した話です。

早速、本題です。


デザインの小話006_行政がつくるアートイベント『八戸工場大学』

Client: 八戸市庁
Mission: 市民に工場が街の財産であることを理解し楽しんでもらう
date 2016-2019

『大学』と言う名のアートプロジェクト

青森県八戸(はちのへ)市は、青森県で2番目に大きな街である。その財産でもある『工場』。工場とともに発展してきた街ついて、それを知らない市民に向けた座学でもある。工場と市民を柔らかくつなぐ、その役割にアートが一役買う。そういう事を、目指したアートプロジェクトである。

煙突から出る煙が、実は水蒸気であることを知らない。世界規模の港。それから中核を担う工場の数々。普段立ち入れないエリアや、シークレットな情報を見聞きしながら、毎年一定員数を募集し、5回程度の特別授業と、一年に一度のお祭り的なアートイベントを企画開催している。

ご縁つないだ、他のイベント

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