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【詩】タンシチュー


昨年12月、友人に子どもが産まれた。
本日3月19日、あたたかくて風も少ない春日和

こどもを見に行く。


旧岩崎邸庭園を横目に歩き
湯島天満宮を抜けて登ると、
ん、何やらどっしり見えてくる

山吹色の重厚な佇まいのマンション。
悪い人なんかきっと住んでやしない。


インターホンを2回押し
エレベーターで登ってドアを開けると、
ん、何やらゆったり焚き火の似合ういい香り

赤みがかった茶色の濃厚なスープ。
ストウブ鍋には人参じゃがいもペコロスごろごろ
大きなタン、噛まなくても綻ぶ、ほころぶ



赤ちゃん、ちゃんと"生きているんだな"、と
当たり前のことを再確認
眼球で黒目の割合が大きい、そういうものなのだろうか



寝て、泣いて、食べて、揺られて、寝て、泣いて
今日も彼は、彼の仕事に忙しい


寝て、泣いて、揺られて、食べて、寝て、泣いて

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