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チームラボとヴィーガンラーメン

こんにちは、コトコです。
次世代支援協会ではアートの支援、特に次世代のアートということで現代アートを中心に活動しています。
先日は豊洲にある「teamLab Planets(チームラボプラネッツ) TOKYO DMM」に行って来ました。体験型アートということで、その空間に身を置きかつ自らがあの一部になる(Body Immersiveというそうです。)という貴重な体験が出来ました。

体験はこんな感じで始まりました。
施設に入ると、最初にロッカーに荷物を入れます。水の中に入ることがあるということで、希望者にはハーフパンツを貸してもらえます。スマホだけは後で専用のアプリを使うことがあるので持ち込みができます。
友人から水に入るよとは聞いていたので、ジーンズの裾をまくるつもりでいたのですが、せっかくなので、お借りして、着替えスペースでお着替えをして体験することにしました。
水の流れるほの暗い廊下を進みまずは滝の流れるアートを幻想的な空間で体験。裸足で温かい水の流れる廊下を歩く時点で触覚が刺激され、視覚や嗅覚、また水の音で聴覚も研ぎ澄まされる感じがします。そのあとはいったんタオルをお借りして足を拭きます。
そのあとは、いわゆるビーズクッションの上を歩く感じのアートがあります。暗い部屋でクッションの谷間を超えて展示(?)の部屋の出口を向かうので私は何度かビーズクッションの波に倒れこみある意味いい汗かきました。
私にとって今回の展示で最も刺激を受けたのは次の作品でした。映画「マトリックス」でバイナリー(0と1の列が並ぶ)画面がよく出てきたと思うのですが、それが現実化して美しいものになったような作品です。アプリとそこに設置されている端末?で作品に働きかけをすることもでき、作品は自在に姿を変え、2度と同じものは現れません。


現代美術ではインスタレーションという絵画でも彫刻でもない作品があるのですが、それが巨大化して、かつ自分もその一部になり、それと共鳴できるというものになります。インタラクティブと呼ばれます。私にとってはまさにマトリックスの世界に思えたこともありバイナリーの空間の中に入ってしまう気がして、美しいけれど怖いような気もしましたが、これまでにない経験でした。
年明けに「マトリックス - レゾレクション」を鑑賞したばかリで、かつてマトリックスを初めて見た時のある意味哲学的な内容と映像の衝撃を再確認した私にとってはそれが現実になったかような感覚でした。
ぜひご覧になった方の感想を聞いてみたいものです。
正直私にはそれでお腹いっぱいでしたが、それ以外にも部屋いっぱいにひざ下まで足が浸る空間の作品では魚たちの映像がその水の中を泳ぎ回り、脚にぶつかるとは花に変わる作品(その範囲で作品中に自らを置くことができかつ動きに伴い作品が変わる)、その部屋の別室では炎(といっても焚火レベルではありません、不動明王の大きさがあるぐらいの炎)のインスタレーションにアプリを通じて参加できるといったものがありました。
先に参加した友人の評価では足湯に似た状態でもあったため、刺激の度合いも強かったらしく印象はこちらの方が高かったようです。


そのほかにも巨大なバルーンに埋め尽くされた部屋でバルーンにぶつかることでまた色が変わるなどでimmersive(没入感)を体験できる作品もありました。


他に特に印象的だったのは、床に寝そべって天井にプラネタリウムのように広がる花の作品を観るものです。こちらも同様にアプリを通じて働きかけができます。リラックス感は半端ないのですが、長時間体験していると少し酔ったような気持ちになります。


他にガーデンで戸外で体験できる作品が2点あり、1点は蘭の花がたくさんぶら下がった空間の中に身を置くというものでした。ゆっくり動くのと、鏡を使って遠近感を出しているので、没入感はすごかったです。こちらのお花は生花を使っているので、水やりなど手入れも大変だとは思いますが、生花だからこその生命の力が作品にもあふれていて蘭の香りに嗅覚がさらに刺激される体験となりました。ちなみにこちらの作品のタイトルは「Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体」といいます。
思わずたくさんの写真を撮りましたが、やはり体験型なので通常のアートの展示会とは異なり、体験することに意義がある作品であり、施設で実際に体験することをオススメします。戸外で展示されているパブリックアートや、彫刻を触れたりすることはありますが、あの規模で自分がかかわる唯一無二のアート作品を体験できるというのはあまりなく、専用の施設があってこそのことだと思いました。




最後に今回のお目当てだったヴィーガンラーメンを施設退出後の外のカフェでいただきました。
私個人はまた別の機会にお話ししますがヴィーガンではありません。が、フラワーロスでエディブルなバラを体験して以来美しいのに食べられるなんて!と感動してしまい今回はこちらも楽しみにしてきました。
まず、この見た目の美しさには本当に感動しました。

そして、恐る恐る食べてみたのですが、はっきり言ってとっても美味しかったです。冷たいおそば(そうでないとお花がしおれてしまいますよね)とタレというかスープというかはぴったりで、全てがうまく調和したさっぱりとしたお味でした。
頂く場所もラーメンを食べる場所というよりチームラボらしい五感に訴えるアーティスティックな空間で食べるので、近未来感がすごくてそこにこの鮮やかなラーメンが映えるのです。
ちなみに、カフェにはショップも併設されており、こちらでは先ほどのガーデンの作品で使われたランの花とチームラボプラネッツ オリジナルトートをセットにして販売されていました。ということでフラワーロスにはなっていないようで安心しました。アートの名のもとにフラワーロスが生じているようでは悲しいですよね。

今回のチームラボ体験を通じて美しいものを五感で感じること、また感覚的な色々な気づきを得ることが出来ました。最初は施設の規模や一つ一つの作品の大きさに圧倒されましたが、没入感がテーマであることを考えると、この規模は必要なのだと改めて感じました。
アート、特に現代アートと当協会のかかわりについてはまた稿を改めてご紹介したいと思います。


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