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ドクカン【山奥ニートやっています】

ドクカン【山奥ニートやっています】

まず、読み進める前に”ドクカン”について以下3点お気を付けください。

① 単純にその本の読書感想文+@的なものです。
② もしかしたら+@がメインです。というか「メイン」です。
③ ネタバレ要素満載です。

以上の3点お気を付けください。

ドクカン【山奥ニートやっています】
著者:石井あらた
出版:光文社


僕には苦手なことがある。それは”絵を描くこと”と”折り紙などで工作すること”だ。絵心のような天性のスキルを持ち合わせていないし、なにより手先が不器用なのだ。
以前、マレーシアへ1週間ホームステイしたい時にホームステイ先のお父さんに
「お前は本当に折り紙が下手だな。お前は本当に日本人か?」
とまぁまぁの真顔で言われたことを今でも覚えている。それほど手先の物事が苦手なのだ。
しかしながら僕のように絵を描くのが苦手な人はこの世にたくさんいる。折り紙で何か作ることが苦手な人もいる。
逆に言えば、絵を描くことが得意な人や折り紙で器用に作品を作る人もいる。世界には得意な人がいる分だけで苦手な人も同じような数があるはずだ。
ならば、働くことが苦手な人がいたって何も不思議なことではないはずなのだ。働くことだって絵を描くことや折り紙で何か作ることと同じように、”働く”という作業に得意・不得意があったって何もおかしくないはず。
この”山奥ニート”だけに限らず、”働く”ということに苦手意識を持っている人が世界中にいるはずなのだ。それでも「仕事が出来ない奴=人生乙ww」という偏見を常識化させた僕らがたくさんいる。それに負い目を感じ自分の心の中に籠ってしまう人がいる。

別に人は無理に働かなくてもいいんですよ。

その人が死ぬ時に「良い人生でした」と思えるような人生を送れているのなら、本来僕らは何も言うことないはずなんです。正直、他人の人生まで干渉する時間など普通はないんです。
”まだ定職に就いていない”
”アイツはバイトばかりしている”
”あの人は派遣のままだ”などを理由にマウントポジションを取る人がいる。でも僕は思う。そんな小さなことを言う人はきっと、自分の陳腐な自尊心を守りたいだけなんだ。
親が自分の子供の将来を心配して一言二言言いたくなることは十二分に理解できる。それはある意味子どもに何か言うことも親の権限でもあるからだ。
でも、第三者の人間は全く違う。

働いているから何が凄いんですか?そしてあなたの何が凄いんですか?
働いているから偉いんですか?そしてあなたの何が偉いんですか?

それでも言い返してくる人間がいるなら、こう返せばいい。

「それが、どうしたカルロス・・・(ガン飛ばし)」
(映画:メジャーリーグ3より、強面のバッターに逆らう小心者だったピッチャーの一幕)

っっって、この終わり方メジャーリーグ3の映画告知みたいになってるゥ!!!!
※メジャーリーグ3は今から23年前の映画です(1998年公開)
タカ・タナカという役名で”とんねるず”の石橋貴明さんが出演されています。

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