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ベジタリアンの友達と作った、おすすめのレシピたち

今住んでいるシェアハウスで、ベジタリアンの友達ができた。オーストラリア出身の26歳の女の子。神戸の大学に留学し、現在は大阪の市役所で働いている。とっても礼儀正しくて、まじめでストイック。学生時代にフェンシングのオーストラリア代表に選ばれたこともある。名前を仮にTちゃんとする。

Tちゃんは基本的に野菜、卵、乳製品以外は食べない。肉や魚だけでなく、鰹節やチキンエキス、ゼラチンといったものも食べられない。食品や調味料の原材料に注意して買わなければならない。

Tちゃんがベジタリアンになったのは8歳のとき。学校の教育などで、料理で使われている肉や魚は、人間が食べるために殺したものであるという事実に気づき、食べることをやめた。それまでは普通に食べていたそうだ。
「日本にはそのような教育がないから、ベジタリアンになる人も少ないんだろうね。」Tちゃんはそう言った。

オーストラリアの教育では、子供に選択をさせ、何を食べるべきか考えさせる。私は27歳になっても、自分の食べるものにきちんとした理由をつけられていないことに恥ずかしくなった。

Tちゃんと知り合って、仲良くなってから、料理に対する考えが変わった。レシピのレパートリーがめちゃくちゃ増えた。出汁が使えない、コンソメが使えないといった制限がある。だからこそ、スパイスを使ってみようとか、きのこのコクを生かしてみよう、といったアイディアに繋がる。

今回はTちゃんと一緒に作った料理たちを紹介する。どの料理も野菜だけとは思えないくらい、ものすごく美味しかった。気軽に作れるものばかりなので、ぜひ参考にしてもらえたら嬉しい。
(特に私のオススメは、カリフラワーのカレー、長芋のすりおろしスープ、ゆず大根の漬物。)

一緒に作ったベジタリアン料理

グリル野菜のチーズソース

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チーズフォンデュの感覚で野菜がたっぷり食べられた。野菜はただフライパンやオーブンでグリルしただけ。ホワイトソースのレシピを元にした、チーズソースが絶品だった。Tちゃんが作ってくれて詳しいレシピがないが、ホワイトソースにチーズを入れればだいたいOK(早速テキトーで申し訳ない。。)

ベジタブルカレー二種、ゆず大根の漬物、きゅうりのヨーグルトサラダ

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カリフラワーやいんげんが入ったトマトベースカレーと、大豆ミートを使ったダールカレー。さっぱりした漬物やサラダとの相性もよかった。

参考レシピ:
カリフラワーのカレー

きゅうりのサラダ

カリフラワーのカレーはTちゃんが見つけてくれたレシピ。このRecipeTin Eatsというサイトは、肉や魚を使ったレシピでも、ベジタリアンだったらこうしてね、という指示まで書かれている。こんな親切なサイトはなかなかないと言う。日本にはない美味しそうなレシピが満載なので、英語に抵抗がない人はチェックしてみてほしい。

ゆず大根の漬物は、おばあちゃんに教えてもらったレシピ。食べさせてもらったときは美味しくてびっくり。最初に切った大根に塩もみして、水分をとってから、ゆずの皮と果汁、かんたん酢で漬けるだけ。半日も経てば食べ頃に。

ブロッコリーのポタージュ、グリーンサラダ、さつまいもの素揚げ、手作りフォカッチャ

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参考レシピ:
ブロッコリーのポタージュ

スープはブロッコリーから出るだしで思ったよりコクが出た。とても美味しかったが作りすぎて、何回も煮直していたら風味が落ちてしまったので、早めに食べ切るといいかも。
フォカッチャは友達と一緒にいろいろなレシピを試したので、後日別の記事にまとめたいと思う。

長芋のすりおろしスープ、にんじんのはちみつバター焼き、ギリシャ風サラダ、きのこの卵焼き

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参考レシピ:
長芋のすりおろしスープ

きのこの卵焼き

ウーウェンさんのレシピ本は、ベジタリアン関係なくすごくおすすめ。野菜だけのレシピでも素直に「美味しそう」「作ってみたい」と思えるレシピばかりだ。調味料が油と塩だけ、というレシピも多いのだが、野菜の旨みを存分に生かすコツが丁寧に書かれている。この本を読み込んだら他のどんな料理でも生かせると思う。

下の写真は、Tちゃんの誕生日パーティで、シェアハウスの友達が作った野菜のグリル。よーく見ると、25という数字がにんじんで書かれている。

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これを作った友達の配色センスに脱帽だが、「野菜だけでこんなに見栄えのする料理が作れる」という発見になった。味付けもオリーブオイル、ローズマリー、塩胡椒だけで十分美味しかった。

私はベジタリアンになろうとは思っていないけど、週に何回か、Tちゃんと一緒に料理を作る。そのため一週間に何回かは、不摂生をする日があってもいいかと思える。たまにはジャンキーなものをガッツリ食べたいし、現代人は料理する暇もなくなってるし。

レシピといっても、シンプルに野菜を焼いただけ、漬けただけ、よそっただけというものも多い。余計なことをしなくとも、素材の味が調味料になる。

ベジタリアンのTちゃんとの出会いは、私にとって、自分の体をいたわる料理との出会いでもあった。Tちゃんには心から感謝している。これからもおいしい野菜レシピを探し求めていこう。


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