転職活動日記　とにかく自分をごまかさない。

更新しなくちゃ、と思いながら、あっという間に3週間経ってしまった。

転職活動を本格的に始めて1ヶ月ほど。ブログを書きながら並行してやればよかったんだけど、のんびりしすぎたな、と後悔している。
最近は転職サイトでポチポチ応募したり、昼寝したり、面接を受けたり、本を読んだり、知り合いの方や友達に話を聞いたり（ただのおしゃべりが大半）。

今日は協力隊OBの方にお話を聞くことができた。10年ほど前にモンゴルにデザイナーとして派遣されていた方で、今はモンゴル、アフリカの現地の方が作っためちゃくちゃ可愛い商品を、日本で販売している。店舗が私の家の近くにあり、今日は2回目の訪問だった。

古民家を改装してお店にされている。靴を脱いで入るので、まるで友達の家に来たようにリラックスできる。フェルトでできたスリッパを履かせてもらえて、それがぬくもりがあってすごくいい。

後から知ったけど店主さんはデザイナーで、だからこんなにお店に統一感があるのか、と思った。フェルトでできたぬいぐるみや、ころんとした可愛いカゴが商品としてたくさん置かれていて、愛に溢れた空間だった。

私は話している途中で泣き出してしまった。お店に来るのも2回目だったし、ほぼ見ず知らずのお客さんが突然泣き出したら普通ならドン引きするだろう。
ずっと聞いてみたかったことがあった。店主さんはモンゴル、アフリカに住んでいた時に知り合った職人さんと一緒に、日本でも売れるデザインでものづくりをして、今はお店を持てるくらいに大きくなった。規模は小さいとはいえ、いったいどうやって途上国ビジネスを続けられたんだろうか。

本当はもっとちゃんと聞きたかったのに、頭の中がごちゃごちゃで。今私がしている就職活動と、途上国ビジネスがかけ離れているように感じて。私も本当はこういうことがしたいんじゃないか。だけどお金を稼ぐこと、生活することでいっぱいで、ごまかしながら生きているんじゃないかって思って。

私があまりにも感情的だったから、店主さんも少し泣いていた。ウズベキスタンで職人さんと知り合ったのに、何もできていないと伝えると、店主さんは静かに私の話を聞いた後、ぽつぽつと話してくれた。

・初めはネットショップからスタートして、お店を持つまでには10年かかったこと。デザイナーの仕事をしながら細々と始めた。
・すぐに結果を求めず、10年スパンで考えること。
・まずは自分のことをしっかりやること。
・途上国のことを忘れないこと。思いをずっと持ち続けること。
・ただ恩を返したいのなら、身近な人に返していけば良い。ミニアチュールが本当に好きなら、細々とでも発信していけば必ず好きな人にたどり着くはずだということ。
・ビジネスにとても詳しいわけではない。初めてのこともその都度調べてやってきたということ。
・名古屋は国際協力に熱心で、イベントが活発だからよく出店していた。始めはそこから広がっていったこと。

色々と話を聞いていたら、もっと詳しいことが知りたくなって、気づいたらボランティアでもいいから、何かお店のお手伝いしたいですと言っていた。これまた突然のことでびっくりさせたと思うが、手伝うことはないから、また遊びに来てと優しく言ってくれた。

また新しく、何度も通いたい場所ができた。こうやって繋がりができていくのがすごく嬉しい。
すぐに結果を求めようとせず、細々と続けていけば良いんだ。中途半端だからといって、興味があることをやめてしまうのではなく。
確かに何か捨てないといけないときもあるけど。今は自分のことで精一杯だけど、まずは食べていけるだけの仕事を見つけよう。そしていつか、この店主さんのような仕事をしたい。途上国の方の思いを、広く伝えられるような仕事。

今の就活状況。最終面接をしたところが、どうしてもしっくりこなくて、もう一度振り出しに戻ったところ。仕事内容が私のイメージと違ったこともあるけど、一番気になったのは面接官の目が、死んだ魚のようだったこと。
また探し直しになってしまった。本当は1ヶ月でうだうだする期間は終わりたかったのに、2ヶ月すぎても何も決まっていない。

正社員では15社くらいしかエントリーしてないから、当たり前か。
知り合いの方は、3ヶ月の転職期間中に60社エントリーしたらしい。noteを読んでいたら多い人は100社とか。私ももっともっと頑張らないといけないな。

正直綺麗なことばかりじゃ生きていけない。それでも自分をごまかさない。心の声に従う。前の職場で人間関係に病んだことが多少響いてるけど、弱音ばかり吐いていないで頑張ろう。