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【人体改造カラダコラム vol.33】

人体改造カブ式会社とは、札幌駅前通地区全体の健康=エリアヘルスマネジメントに取り組むプロジェクトです。33回目のコラム執筆者はシャインの渡邊一栄さん。いつまでも持ち続けたい、「挑戦力」についてのお話です。

いくつになっても挑戦力を!

 健康寿命延伸には「フレイル(虚弱)予防」が重要で、そのためには「栄養」「運動」「社会参加」が3本柱と言われていますが、コロナ禍の自粛生活での社会参加をどうしたらいいか…。

 これまで「外に出ましょう!」を励行し、「外出頻度が多い方が自立度も高い」と言われていましたが家にいても社会参加するにはどうするべきなのでしょう?

 所属している「健康生きがいづくりアドバイザー北海道協議会」は元気なシニアの応援する組織。そこでシニアも「リモート」「オンライン」を取り入れねばと一念発起してスマホとパソコンに「Zoom」のアプリとやらをダウンロードしてZoomミーティングを開催することにしました。高齢になるとパソコンや携帯を手放してしまう方が多い中、最高齢女性会員のMさんも「Zoom」に参加してくれました。今回はMさんの「Zoom」挑戦をお伝えします。

 サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に住むMさんは独り暮らし。70歳で「健康生きがいづくりアドバイザー」講座を受講し、「ふまねっと運動」や「南京玉すだれ」「手芸」「洋裁」等で仲間の会員に指導したり、芸能ボランティアとして高齢者施設等を訪問するなど活発に活動されて今年で22年目。会員自身が元気シニアのモデルとして得意技を生かして仲間づくりをしています。

 サ高住での自粛は、居室からも出られない状況だったそうです。スマホはお持ちでしたので、電話で連絡したり手紙のやり取りをしていました。会のメーリングにも参加していて「Zoomミーティングを始めます」のメールで参加を希望され、外出制限解除後にアプリをダウンロードし、Zoom勉強会にも積極的に参加。わからないことがあれば近所のdocomoにも出かけたそうです。時には操作に苦労され、やむなく退室してしまうこともあり、そんな時は直接お会いして操作を確認し合うこともありました。「女学校では、英語の授業は途中で禁止されたので、パスコードを入力するのに苦労します。悔しいです。」とおっしゃっていました。

 会の事務局でもようやくZoomミーティングが定例になる中、Mさんも毎月の会員の交流会やオンライン飲み会にも参加されるようになり、最近は一番に入室されることが多く、Mさんの素敵な笑顔に嬉しさがこみ上げてきます。今年の新年会ではZoomで「南京玉すだれ」を披露してくださいました。たぶん、Zoomで南京玉すだれを演じたのはMさんが初めてではないでしょうか?

 「いくつになっても何かに挑戦することが大切」とご自身も最後まで現役医師でいらした故・日野原重明氏の言葉通り、Mさんからも「挑戦する力」を感じています。Mさんに「そのパワーはどこから?」とお聞きしたところ「生きているうちは何でもしたいの。居眠りしている暇はないのよ」と。Mさんのように「好奇心」と「行動力」をいつまでも持って若くいたいものです。

次はYouTubeに挑戦していただきたい!


シャイン 渡邊一栄


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