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温暖化と場の空気



地球温暖化と人間の所業のかかわりは、たぶんもう誰にも正確なところはわからない。それはあまりにも大きなビジネスになってしまった。

万が一「温暖化と人類には相関性が見られんかったわ~」なんてことになれば、将来的にオマンマ食い上げの人が世界にはいっぱいいる。排出権を商売にする人々もいれば、温暖化対策のための新技術を売りにするメーカーもいっぱいある。

そして彼らと密接に連携して仕事をする研究者も、きっと星の数ほどいる。そうした人たちなら、温暖化を力説するための客観的証拠というものをひねり出すこともたぶん簡単だと思う。ましてや物量でしかけられたら、検証が追い付かないのは目に見えている。

そして何よりも、彼らの言う再生可能エネルギーとやらを浸透させれば、人類と地球は幸せになるのか?持続可能な発展が維持されるのか?

答えは明確に否だろう。地球上に全人類が先進国並みの生活を送る資源などあるわけがない。考えるまでもなくわかることだと思う。

持続可能な〇〇、という言い方は、持続可能な奪い合いを続けましょう、と正直に言ったら角が立つから、ボカシてるだけ。奪われるのはもちろん、貧しい人たちだ。

もし温暖化が起こっているのならば、その解決策はクリーンエネルギーではなくって、現在のとてつもなく非人間的な経済活動の縮小である。答えはすべてムヒカ大統領のスピーチに含まれている。十分すぎて、何一つ付け加える必要はない。

「持続可能な発展は可能だということにしよう」、というのが現代の経済ゲームの一番基本的なルールだ。国連で働くようなエリートでさえ、このルールに忠実だ。頭がいいからこそ、空気を読むのかも。それもわかる。やっぱり怖いから、王様は裸だと声を上げるのは。うすうす気づいてる人も多いはず。

今必要なのは温暖化対策ではなく、勇気をもって一人一人が声をあげることだ。そしてそれが大声である必要は、きっとない。

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