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言葉にしないと伝わらない

自分の夫婦生活について考えてみると、圧倒的に会話が少なかったことに気が付いた。
でも妻が嫌いだったわけではない。
なんとなく言葉にしなくても考えが伝わっていると勘違いしていた。

よくよく考えると妻に限った話ではなかった。
自分は昔から誰に対してもそうだった。
親に対しても、友達に対しても、上司に対しても。
自分の考えを言うことはなんとなく恥ずかしい気がしていた。
考えを言語化するのも難しいと感じていた。
いや、面倒くさかったというのが正直なところだ。思考を言語化することを放棄していたのかもしれない。

最近、昔見た映画やアニメなどを見直すと、作品に隠された意図やメッセージに気が付くことが増えた。
「この時、主人公はこういう風にも考えたのだろう」「監督はこういう想いを伝えたかったのかもしれない」などと思考を巡らせることが多くなった。
今までどれだけ自分の思考が浅く、物事を深く考えてこなかったのかを痛感した。
おそらく、人生に絶望していなければそう思わなかったかもしれない。
そう考えると複雑だ。

今一番思うことは、妻に対しての申し訳なさだ。
もっと、妻にも自分にも向き合うべきだった。
妻との雑談を無意味なものとして捉えてしまっていた。
むしろ妻はよく我慢してくれていたなと実感する。

言葉にして伝えないと相手に自分の考えは伝わらない。
こんなに簡単で当たり前なことがわかっていなかった。
面倒くさがって放棄してきた。
自分に嫌気が差す。

同時に今後生きていくための教訓にもなった。
思考をアウトプットするには訓練が必要だ。
そのためには常日頃から深く思考を巡らすこと、思考をアウトプットする癖をつけることが重要だと思う。
また、読書などで他人の意見に触れることも大事だ。

30代になるまでわからなかったと言うべきか、30代で気が付けたと言うべきか。
前向きに生きていくため、早めに気が付けたと考えよう。

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