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令和六年度京都大学総合人間学部特色入試受験体験記(不合格)


はじめに


わては後期休学仮面駿茶京理演強(一浪目)です。
現役時の特色入試は準備開始が遅すぎて受験断念。
しかし共テ9割あったので受けてたらわんちゃんあったかもなあというのがちょっと心残りでした。
幸い総人は高校の活動が出願に必要ではない(あるに越したことはない)上、一浪まで良いので今年は受けたるで〜という気持ちで受験決断しました。
倍率8倍から10倍で合格者が定員分に満たないあたりこれ無理ゲーやろという感じではありますが、行けたらラッキーな宝くじくらいの感覚で出願。普通の勉強に専ら重点を置き、特色対策は最小限にしました。
この記事は特色入試直後の帰りの新幹線の車内で書いたものなので記憶は鮮明です。整理のついていないところもあるかもしれませんが、参考にしていただけると幸いです。

それでは本題へどうぞ

総人特色入試について簡単に

特色入試HPはこちら
文理共通の選抜方法で、定員は5人。合格者が4人とかも珍しくなく、あまりは前期の分に補充される。志望者は40-50人くらい。面接などはなく、個人の意見だが、学びの設計書や高校の活動がどうであれ、点数の高い人が受かる感じだと思う。提出書類は学びの設計書(自分で書く)、学業活動報告書(高校の担任に書いてもらう。校長のサインと捺印も必要)、調査書の3つ。筆記試験は独自試験の理系総合問題、文系総合問題各100点、共通テスト85%が足切りという感じ(点数の圧縮などは色々ある)で、合格者(1人だけ)の開示を見ると6割くらいで受かるっぽい。文系問題は小論文で試験時間は2時間。だいたい小問二問合計で2000字。理系問題は数学二問と理科の問題で試験時間は2時間半。去年まではこのような形式とちょっと違っていて、今年から制限時間も伸びたりと色々変わったのだが、後述する。出願は11月初旬、試験は12/9あたり、共テを挟んで発表はバレンタインの頃となっている。
ここからは時系列に沿って書き進める。

夏休み


先生に特色うけたいかも〜といって、高校時の学業活動報告書お願いね〜といっておく。あとこんなことやりたくてこんな感じで学びの設計書書こうとしてるにょ〜といっておく。先生からはじゃあこのドキュメンタリー見とくといいよ〜と言われるので、勉強の合間に見る。

10月


そろそろ学びの設計書書かないとと焦り始めるも全然書き進められない。なんも資格とかないの渋いなあということでIELTs受験。2万5千円吹き飛ぶ。あんまり勉強する時間もちゃんと取れず、日本人の平均くらいに落ち着く。IELTS終了後に学びの設計書頑張って書いて先生に添削お願いする。先生に文学部だけど特色受かった先輩いるからそいつにアドバイス貰っとけと連絡先をいただく。ビデオ通話して似たような境遇だったので色々アドバイスをいただく。熊野寮生で激アツ。
以下書いては添削を先生と先輩に出し、直してまた出すことを繰り返す。

11月初旬


IELTSの結果が出るのが11/3で、それを書き入れてもらった後、諸々の書類を学校に行っていただく。学びの設計書も4、5往復くらいでようやく出来上がる。もうほぼ先生と先輩に書いてもらったようなもの。11/4にワードで今まで書いていた学びの設計書を黒ボールペンで清書。注意して欲しいのが、昨年度の書類と間違えないこと。私は結構危なかった。ほぼ一緒だけど年度だけ違うので注意。昨年度の書類は書き損じの修正に上から貼って書き直す用にリユースされた。同日に色々チェックして、神田郵便局のゆうゆう窓口で出願。
11/8あたり必着なので、ちょっと遅め。でも受験番号から考えるに27/41の順位だったっぽい。

11月下旬


オープン、プレ、実戦の三つの冠模試に一旦全てを注力して、終わったあと小論文の勉強を開始。あと過去問が二年分しか京大のサイトにはないし、こたえもないのでTwitterで特色合格者を探してDMする。二人にDMして、一人から三年分の過去問と数学の解答が載ってるサイトを教えていただく。一つ言えるのは、過去問は二年分で十分。現に傾向めっちゃ変わってたし。とりあえず平成31年度の問題を文理どっちも解く。理系問題は数学はゴリゴリの数Ⅲやアホほど汚い計算、ゴリゴリの化学みたいな感じで理系有利かもと思うが、傾向は変わっていて、最近のは文系でも大丈夫な感じになってた。数学の大問2個と理科の大問2個各25点。しかし今年は後述するように色々変わっていた。理系問題は結局時間測らず四年分くらい解いた。答えがないので高校時代の友人の大学生とか兄とかに解かせた。傾向を掴むだけでいいので、そんなにやって答え合わせして復習する必要はなかった。文系問題は小論文だが、いかんせん初めて書くので何書いていいかわからず、埋まらず、一週間くらいかける。先生にダメダメだからもう一回解けと言われてもう一回解く。試験まで一週間切ったタイミングで最新の過去問を解き、先生からいい感じだねえとお墨付きをいただいて嬉しくなり、そのまま試験に行く。もう一年解こうとしてたが、結局解かなかった。文系問題は問1が400-800字の要約問題で、40/100点分の肩慣らしみたいな感じ。そんな差はつかんと思う。問2が1200-1600字の意見論述でここがガチで評価され、差がつけられる感じだと思う。60/100点分。しかし今年度は後述の通り、問1問2ともに意見論述だった。
そんなこんなで試験日前日になってしまう。

前日(12/8)


8:00 -9:30 高校の先生に調査書もらうwith友人
10:00-11:00 古文補講
12:00-13:00 京大アメフト部の激励
13:00-16:00京都へ移動
同級生に受験上の注意が掲示板に貼ってあるのを見に行ってもらう。そこで理系問題の試験時間2時間半じゃね?となる。いやはや、2時間だと思ってた。
17:00-20:00 ぼーけー
20:00-21:00 夕飯カレー
21:00-22:30 焦って色々しかしテレビ
22:30-23:30 温泉
23:45 ねる

当日(12/9)


7:00-起床
Twitterを見て、実戦の結果が駿台コーチングに出ていることを知り、見てみるとまあまあ良くて嬉しくなる。
7:20-7:40 飯(豪華)
8:00-8:30 温泉
9:00 チェックアウト&出発

宿からすぐの鴨川の飛び石から撮った写真。
こんなの撮ってたので少し遅くなった。


9:30 京大総人棟着
集合時間は9:30で、この時間までには必ずついているようにね〜みたいなことが書いてあったが、ちょっと遅れても問題ない。ちなみに私はちょうどについたが、私の後についたものはいなかった。遅れそうなので昼飯はコンビニでパパッと買った。親の言うこと聞いて前日に用意するべきでした。同着に同じ高校で駿茶京文のやつがいた。9:30ちょい前くらいに試験場が開場となり、みんな一斉に入っていく。集合時間に遅れると総人棟前に誰もいないのでちょっと不安になる。教室に入る時に受験票の提示を求められる。スマートに取り出せなかった。この以後は試験室の出入りの際に受験票の提示を求められるので出入りの際には携行するように。なお9:40まではトイレにいったりしている。受験者は男女比2:1-1:1くらいで、制服の眩しさを感じる。親が結構付き添って来ていた。座席は三人掛けの机の両端に二人座り、それが3列。つまり6列で並ぶ感じ。一つ飛ばしなので前と後ろの席は空いている。番号順に左から蛇みたいな感じで七人で折り返して並んでる。5027の私は左から4列目前から二番目。

9:40片付けるよう指示
9:45-9:50下書き原稿用紙、文系問題、回答用紙配布
9:50-9:55 顔写真と受験票確認

10:00-12:00文系問題


まず受験番号と名前を書き、解答用紙を見ると問1と問2両方に原稿用紙が4枚用意されており、ん?問1字数多くねとなる。続いて設問を見ると1200字の論述が二問となっており、去年までの問1要約&問2論述の感じじゃないことを悟る。配点も50:50となっていて、まじかという感じ。字数的には400文字増えたことになるので気を引き締める。1200字だから解答用紙の原稿用紙3枚しか使わんなあと思う←ここ伏線

10:00-10:30
20-30分かけて文章の流れを答案の構成を考えながら追いかける。

10:30-11:15 問1を書く。
現在社会問題な?孤独について云々と書く。原稿用紙3枚ぴったり書き切る←伏線

11:15-11:35 問2を書く。
ゴミ屋敷について書き進める。

11:35-11:45 非常事態発生。
問2の原稿用紙一枚(全体の1/3)を書き進めてノっているところで、書いている解答用紙が問1の解答用紙の4枚目だと気づく(伏線回収)。おしまい。慌てて全て写し、全部消す(ざっと)。大幅なタイムロス。

11:45-12:00 問2の残りを書く。
考えたりする余裕はなく、必死に書き進める。文章は推敲が多少足りなくてもなんとかしなきゃと必死。結果、1050字くらいのところまでで文章をまとめて試験終了。まとめとしては、問1問2ともに満足いく解答ではないが、なんとか書き切れたかなというところ。

12:00-12:10 回収
解答用紙の裏表紙の折り込みを開いて回収を待つ。昼休憩の時間を言われ、13:30までには戻ってきてねーと言われる(この時間の試験監督は手際が良かった)。

12:10-13:30 昼休憩
同校出身駿茶京文くんとクスノキの下で昼食を取る。教室内はまあまああったかくて、廊下はひんやりしてて、外はポカポカしててで、外より建物内の方が寒いの何?となる。因みにこの日は上着いらないくらいには暖かかった。昼食はおにぎり(昆布)、納豆巻き、ウィダーwith水筒のホテルで沸かして入れたお茶。たわいもない会話をしながらそのまま京大内を散歩。理系問題正味運ゲーよなあとか京都空気澄んでてゆっくりでいいとこだねえ、受かりたいねえみたいなことを話して13:20くらいに試験室に戻り、10分ほどあるのでかくしりの円と放物線の問題と整数問題の約数の問題を眺める。

13:30-13:45 片づけ指示
13:45-13:50 問題&解答用紙の配布
解答用紙は青い封筒に入れられて配られる。中身を見ると大問1、2の冊子と大問3の冊子がある。今年は大問3つだけか。また形式違うやんと思う。

14:00-16:30 理系問題


前述の通り試験形式が変わっていた。まず試験時間が2時間半。数学二問、理科二問から数学二問、理科一問と変わっていた。配点は大問1、2が各25点、大問3が50点だった。理科の問題の分量はそんなに変わってないとは思う。解答用紙は本試験と同様に見開きで解答用紙と計算用紙。

ひとつ思ったことは、この試験は中学受験理科っぽくて、単純な学力ではなく科学的な思考力とわかりやすく説明する力が求められている気がする。科学のインタープリター的な能力というか。文系にはまあちょっと厳しいとこあるかもしれないが、中学受験の頭の使い方が求められるところもあるので、別に大丈夫だと思う。数Ⅲも最近は出ないし。

14:00-14:20 大問3:理科
理科は地球の歴史に絡めた物化生地の融合問題。 問1が地学的問題で、うーんわからんなあと考える。とりまとばして、問2(1)のはやぶさ2の功績とは?みたいな問題だけやって、沼かもしれんと思って一旦撤退
この間に顔写真確認があって、試験前に時間あったやろボケナスくらいには思う。

14:20-14:45 大問1:数学
場合の数っぽいやつ。手こずる。(1)を解いて(2)はめどをつけて一旦とばす。証明せよではなく説明せよだったので、ある程度予想してこんな感じっしょと書く方針でいくが、あんまり自信がなかったので後でもう一回考えようと飛ばす。

14:45-15:40 大問2:数学
放物線と直線上の点の距離の問題。めちゃくちゃ手こずる。あんま難しい問題じゃなかった気がして来た。てか今思い出したけど、計算用紙につづくって書いてないわ。終わった。解答だけそこに書いてあるけどまあ多分間違えたしええか。三重根号出て来てるしまあまあまあ。

15:40-16:20 大問3リターンズ
めちゃくちゃ記述。ひたすら記述。とりあえず書きまくった。とりあえずさっき考えてあったことを問1に書く。次に問2(2)の化学的問題。法則を推察して実験方法かけみたいなのを書く。若干説明不足かも。問3は物理的問題で、人体の筋肉に関わる問題。適当に書く。問4は生物的問題で、中世代に地球色々変化して、その中で被子植物増えたけどなして?という問題。考えられる理由をひたすら書き綴る。ほぼ箇条書きになってた。これはまじでわからん。だって被子植物なんて中学受験とか中学の授業以来に聞いたよ。

16:20-16:30 大問1リターンズ
さっき考えておいたやつをまあどうにかなるやろと書く。説明不足かも。まあ元々が間違ってたら元も子もない。これにて試験終了。もっとやれることとかあった気もするし、数学も解けなきゃだったかもしれないが、よくわからんというのが正直な感想。

16:30-16:40 回収
解答用紙の裏表紙の折り込みを開いて回収を待つ。回収終わって速やかに帰れと言われるが、トイレ行くのは待ってくれる。同校の子はトイレ行ってたら見失ってしまった。てか総人棟のトイレ洋式1和式1は解せん。


京大吉田南総合館

余談


16:50-17:10 熊野寮に移動
17:10-18:40 熊野寮祭
今回これを楽しみにきた感じはある。同級生と再会。お前金髪きもいなあというと、お前の髪もまあまあだぞと言われる。携帯を充電させてもらいつつ、バンドを眺めながらピザを食う。前日に全寮コンパだったこともあってみんなエネルギーを使い果たしており、人と盛り上がりは少なめ。バンドは二浪バンドのLoserがめちゃくちゃ盛り上がってた。

熊野寮の山羊(鹿にしか見えなかった)
タテカン(ワールドトリガー)

18:40-20:30 先輩奢りあざす
志望理由書をES添削みたいなノリで見てもらってた先輩にまじであざしたあ、終わりましたあみたいなLINE送ると、飯奢るにょ〜と言われてあくたがわへラーメンを食べに行く。色々こっからが勝負だよおとか話して、研究室も見させてもらった。先輩からシェアカー空いてるから送ってあげるよと言われ、お言葉に甘えて送ってもらう。シェアカーはメルカリで8万円のを8人でシェアして買ったらしい。そんなこんなで京都駅到着。まじあざしたといって別れる。

京都タワー
京都にふさわしいかこれ?
京都駅の階段
九時から色々すごいのだが、時間的に見られず
写真撮ってるカップルは爆発しろ

21:00-23:30 新幹線で帰宅
めでたしめでたし

試験直後

家に共通テストの受験票が届いており、中身を見て共通テスト成績請求書?みたいな感じの食券みたいなのを発見。ここでそういえば共テの受験票届いたら紙に貼っつけて送ってね〜とか書いてあったなあと思い出す。忘れてた。危ないかった。試験場で言ってくれたら親切でよかったんだけどなあ。これ忘れて不合格になる人おらんかなあと思いつつ、同校の子に連絡。彼は覚えてた。12/22必着だった。次の日に印刷して封筒に入れて郵送。0次試験突破。

共通テスト

足切りラインの85%は超えたので一安心。募集要項を見直しましたが、共テは足切りにしか使われなさそうな雰囲気なのでまあまあ現役より下がったけどこれでよし。後は特色など気にせず、二次試験に向けて頑張るのみです。社会(地理)もそこそこだったので、リサーチ次第ではありますが二次試験も総人理系に出願で行く予定です。

合格発表


あにょ〜


よゆーで落ちてたにょ〜
前期京大総人理系頑張るにょ〜
定員5に対して合格者4だから前期の枠が増えるはずなのでこれを活かしたいですね〜

得点開示

得点開示が来たので貼っておきます。

あれま

小論文は付け焼き刃で解答欄ミスったにしてはよくやっていたものの、理系問題がああ。
数学やらかしたからなあという感じです
もう受けられないのなんでや

終わりに


これにてひとまずおしまいにする。共テ、結果発表後に色々加筆するかもしれないが、一旦共テ、前期試験に向けて気合を入れ直して頑張ります。

駄文を最後までお読みいただきありがとうございました。

令和五年一二月十日 第1稿
令和五年十二月十二日 試験直後など一部加筆修正
令和五年十二月三十一日 写真を追加
令和六年一月十五日 共通テストを加筆
令和六年二月十四日 合格発表を加筆&タイトルに(不合格)を追加
令和六年四月二十四日 得点開示を加筆


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